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バーの料金システム

バーの料金システム

バーについて手取り足取り教えて欲しいです!というコメントをいただきました。
今回は、バーのシステムについて解説していきます。

バーの料金システムについて

バーの料金システムは、次の3つから構成されているお店がほとんどです。

(1)チャージ料

チャージ料とは?


チャージ料とは、簡単に言えば、席料や入場料です。
そして、ナッツなどのチャーム(おつまみ・お通し)が出されるのが定番です。
定義的には、チャーム(おつまみ・お通し)がなくても請求されますが、全く何もチャームが出てこないことは、ほとんどありません。
※お店によって、自家製の美味しいチャームが出てくることもあります。

■当店(BAR DEEPで提供しているチャームの例)

燻製専門店(Smoke & Spice GROW’s )の塩鯖の燻製
8種類のナッツが入ったMIXナッツ

チャージの相場料金


相場としては、1人あたり500円〜1,000円前後。

バーにも色々種類があり、チャージ料金も変わります。
銀座等の首都圏の一等地やホテルバー等では、チャージ料が1,500円以上かかる店もあります。
ドラマとかで目にするよく見かけるバーは、オーセンティックバーと言うカテゴリーに入ります。

そして、バーはスナックのように毎時間加算されることはありません。
最近では、ノーチャージの店も増えてきています。

なぜチャージ料を取るのか?


理由は諸説あるようですが、本音では、

・客層の維持も含めた空間利用代
・客単価調整

だと思います。

前者は、心理的に「チャージ料を払う=敷居の高さ」があります。
バーは居酒屋などとは異なり、「落ち着いた大人のお酒を楽しむ空間」で、「客層の質」は守られている傾向が高く、逆にチャージ料がない店は、比較的賑やかな店が多い印象があります。

当店(BAR DEEPの店内)
当店(BAR DEEPの店内)


後者の客単価調整は、生々しい話ですが、飲食業界で客単価を100円上昇させることは容易ではなく、この数百円の積み上げによって、店を運営できていると言っても過言ではないです。
遊園地などの入場料と同じものと捉えていただくと、わかりやすいと思います。

居酒屋でのお通し代も恐らく、同じ理由です。
しかし、日本人特有の「無料で何かをいただくわけにもいかないので、何かお出しする」みたいなサービス精神で、お通しを出すようになったと思います。
それがいつのまにか、席料ではなく、お通し代そのものに焦点があってきたと推測しています。

(2)ドリンク代

バーで取扱しているお酒は様々ですが、

カクテル…1,000円〜1,500円

フルーツカクテル…1,300円〜2,000円

ウイスキー、ワイン等…1,000円〜数万円

ノンアルコールカクテル…800円〜1,000円

相場の価格はこんな感じかと…。

カクテルについて

「居酒屋と比較して、1杯あたり1,000円以上とか高くない?」と思う人もいると思います。

その理由としては、

そもそも使っているお酒の材料の質が違う
お酒を作る技術料

の2つがあります。

■お酒の材料の質について

わかりやすい例で、皆様一度は聞いたことがあるジントニックというカクテルで解説します。

当店で使用しているジンですが、ビーフィーターというジンを使っています。
スーパーなどにもあるので、一度は見たことがあると思います。
ビーフィータージン(Amazon) 

こちらのジンですが、アルコール度数が40度と47度の2種類があります。
バーによっても違いはありますが、ほとんどのバーが47度のジンを使っています。
理由は、40度より47度の方が味わいにキレが出るからです。
※個人的には、40度のジンでカクテルを作った場合、間延びした味に感じます。

ジントニックは、炭酸とライム等を絞った爽やかな味なので、そのイメージに近い味わいを出せるアルコール度数が高いジンを選んでいます。

なので、使っている材料の質が違うということがあります。

当店のビーフィーターのジントニック

■お酒を作る技術料

また技術についてですが、ジントニックは、バーテンダーの腕やその店のレベルを表すと言われています。解説すると…

  • グラスの管理方法(常温 or 冷蔵)
  • グラス選定の理由
  • 氷のサイズと氷の組み上げ方
  • ジンの冷凍温度
  • ライムジュースの絞り方と管理方法
  • 使用しているトニックの種類と冷蔵庫の温度
  • ライムジュースの使用量
  • カットライムの使い方
  • ステア(混ぜ方)の方法
  • トニックの注ぎ方
  • カクテル完成までの動線

等があります。
(※詳細解説は、どこかで記事にします!)

この項目全てに理由があるので、その店のスタンスや方向性の全てがわかるカクテルなんですね。

単純に注いで、混ぜてるだけのように見えますが、見えない技術や技が入っているので、バーのカクテルは美味しいのです。
あと余談ですが、お客様と会話しながら、この工程を全て無意識にできるようになるまで、超練習します。

これは本当に高度なスキルで、同じお酒を扱うスナックやキャバクラとの大きな違いだと思います。
一般企業で例えると、資料作りしている最中にめっちゃ話かけられながら、資料を完成させる感じです。
めちゃくちゃ大変だと思いませんか?笑
これを日常的にこなしているのが、バーテンダーです。

ウイスキーやワイン

ウイスキーやワインは、相場を書いたものの、あってないようなものが多いです。
理由としては、そもそものボトルの価格が高額な場合が多く、1杯あたりの値段は、文字通りピンからキリまであります。
※国産ウイスキーについては、2024年4月1日より価格改定が行われ、提供価格も大幅に上がりました。
それについては、当サイトの「ジャパニーズウイスキーの今後についてvol.2」で触れています。

ワインは、1杯売り(ハウス)かボトル売りのどちらかしかありませんが、ウイスキーはちょっとした方法で色々楽しむ方法があります。
そちらについては、また別途ご紹介できればと思います。

(3)サービス料金

町場のバーでサービス料をとっている店はあまりないと思いますが、ホテルバーや銀座のバー等、格式が高い店は、別途サービス料がかかる店があります。
相場のサービス料は、5%〜10%だと思います。

その他費用について

バーによっては、葉巻を豊富に揃えている店があります。
シガーバー」と呼ばれることもあります。

葉巻は、一般的にはウイスキーやラム酒と一緒に楽しむケースが多いです。
そして、葉巻1本の価格は、2,000円〜数万円と幅広いです。

また、フレーバーが香タバコ葉を用いた「水タバコ」を楽しむ「シーシャバー」も流行っていますし、経験的に一度は挑戦しても良いと思います。

参考 : シーシャバーってどんな場所?(joker)

葉巻を楽しめるシガーバー

メニュー表がない場合、どうしているの?

オーダーするお酒によって多少違いが出るものの、2〜3杯注文して、大体1人あたり5,000円と考えていれば問題ないと思います。

本当に分からない場合は、予算を伝える事もあります。
「今日は3杯くらい飲んで、5,000円くらいで考えてまして…」みたいな。
ぶっちゃけ初見のお客様の場合、今日はどんなお酒の飲み方をしたいのかわからないので、予算を伝えて貰えると、バーテンダー的にも安心だったりします。(笑)

「様々なものが空間的に守られている」という意味では、勢いとノリで盛り上がる1軒目とは違い、個人的心情を話すなど、大人のコミュニケーションが生まれやすいことも特徴の一つだと思います。


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【お知らせ】 この記事をご覧の皆様に、投稿者 福岡さんのお店「BAR DEEP」よりお知らせです。

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BAR DEEP 店舗情報

■住所 : 福岡県福岡市中央区西中洲1−14 プロスペリタ西中洲6F
BAR DEEP オフィシャルサイト
https://bar-deep.com/

■営業時間 : 平日・金土・祝日前…21時〜4時30分
日・祝日…21時〜3時30分
※営業日については、Instagramにて確認ください。

■Instagram
飲み放題へのこだわりが日本一のBARです。
https://www.instagram.com/bar_deep_nishinakasu/
■お仕事や御相談などお問い合わせ
fukuhashi0101@fukuhashi.jp

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