以前、バーの料金システムについて記事を投稿したところ(バーの料金システム)、ありがたいことに凄く反響をいただきました。特に「チャージ料」について問い合わせが多かったので、チャージ料について私なりの見解を記事にしていきます。チャージ料についての諸説・背景については、以前の記事でもご紹介しておりますので、そちらをご覧ください。
飲食店等における各料金の意味合い
バーなどの飲食店での料金項目は店によって異なりますが
- チャージ料
- 料理・ドリンク代
- サービス料
が、大まかな料金項目となります。
料理・ドリンク代は、食事をした商品代そのものですが、チャージ料とサービス料については、「何の費用なの?」と疑問に思う方も少なくないと思います。
チャージ料やサービス料に明確な定義はなく、店によって解釈も違ってきます。
居酒屋とバーでは少し意味合いが違ってきますが、以前の記事でお伝えした通り「チャージ料は、入場料のようなもの」と思っていただいて問題ないかと思います。
チャージ料とは?
チャージ料は数百円〜千円程度の店が多いですが、飲食店は、その数百円をコツコツ積み上げて売上げを作っているので、チャージ料があるかないかでは、大きく売上が変わってきます。
また、チャージ料があるお店の方が、客質が良い傾向にあるということも間違いありません。
ですが、これは飲食店側の目線になりますので、今回は、お客様目線でのチャージ料の価値についてもう少し踏み込んで説明いたします。
私が考えるチャージ料は、
- お客様にとっては、「席・空間を買う」
- お店側からすると、「購入いただいた席・空間を守る」
という認識でいます。
例えば、チャージ料が1,000円の場合、お客様は1,000円でその席・空間を買うということです。
そして店側は、その購入いただいた席・空間を守る、いわば管理人のようなことを任されており、その費用であると思っています。
そのため、一人でゆっくり飲みたいお客様と話し好きなお客様が隣り合わせになった場合、それぞれのお客様の席・空間を守ることが店側の責務であり、その費用がチャージ料という認識です。
逆に言えば、一人でゆっくり飲みたいお客様の話題を、話し好きなお客様へ話を振るようなことを店側から提案するようなことがあれば、空間のマネジメント不足と言えます。
※コーディネート力不足、ディレクション力不足、管理能力不足とも言えるかと。
このようなことが起きた場合、一人でゆっくり飲みたいお客様は、提供された商品には満足しますが、店側の空間マネジメント不足によって、不快な気持ちになるという事象が起きます。
このような事象を起こさない、店側が最大限の配慮をするためのチャージ料ということです。
サービス料との違い
サービス料と一緒ではないのか?という質問もありますが、サービス料は、
- おしぼり代
- 灰皿を定期的に交換する労務費
- お手洗い等、離席する際に椅子を引く
等がサービス料に該当すると考えています。
バーや高級店等は、食事をメインで提供する店とは違い、雰囲気や空間の価値が重要となってきます。
お客様が購入された席・空間・領域を守る費用と考えるのが適切で、だからこそお店側は、機微を感じ取れる、目張り気配りができなければならないという考え方です。
チャージ料に納得がいかない場合
お店によってチャージ料は様々です。
町場のバーでは、300円〜1,000円程度が多く、ホテルや高級店になると、1,500円以上となる場合もあります。
この金額が高ければ高いほど、店側はお客様が購入された席・空間を守る力が要求されます。
お客様としても、それなりの金額のチャージ料を支払っているのであれば、様々な配慮があるべきだと思って当然だと思います。
職業柄色んなバーに行きましたが、カクテルやお酒の選び方は一流でも、席・空間を守る力、接客が残念だなと思う店は沢山ありました。※悲しいことについ先日もありました…。。。
どんなに美味しいお酒を提供していても、雰囲気・空間が悪ければ、マズいお酒になります。
チャージ料をいただいているお店(特にバーテンダー)は、料理やお酒等の商品だけに目を行き届かせるのではなく、お客様が購入した空間にまで配慮して欲しいです。
お客様側も、普段ご利用されている飲食店がチャージ料を請求しているのか?については、確認しても良いと思います。
そして、改めて料金体系を伺った時に、チャージ料として納得がいかないようであれば、その店には今後、行かなくて良いと思います。
※ドリンク代については「バーの料金システム」で触れています。興味ある方はそちらもご覧ください。
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