観光の定番、神社仏閣をより楽しむために | 本が旅行をもっと楽しくする! 第3回

寺社仏閣の本

旅行における観光の定番と言えば全国各地にある神社仏閣。神聖な空気、趣きに感銘を受けることもしばしばです。しかし、その神社仏閣の歴史、所以、宗派などあまり考えたことはないのではないでしょうか。
今回は前回の旅行に必須アイテムガイドブックに続いて、神埼さんに神社仏閣を観光するに当たって、より楽しく興味深くなるオススメの書籍を紹介していただきました。
ちなみに神社仏閣の「仏閣」とはお寺のことですが、神社とお寺の違いをご存じでしょうか?
一番分かりやすいのは「鳥居があるかどうか」です。


参拝客と一緒に”映えて”みた神埼

誤解がないよう先に言っておくと、観光地で写真撮影をするのはいっこうに構わない。むしろ、せっかくきれいな景色や楽しい場所を前にして記念に1枚撮らないのはもったいないとさえ思う。

ただしお参りもせず、写真だけ撮ってさっさとお寺を後にする人たちはいただけない。思い出の作り方は人それぞれにしても、それではあまりにさみしすぎないかと思っていた。そう、あくまでも過去形である。

確かに最初はお寺や神社で”映えている”人たちを見て、残念な気持ちでいっぱいだった。しかし改めて考え直してみたところ、あの人たちはお寺や神社の魅力を知らないのかもしれないという結論に至った。それならば私が元観光のプロとして、みなさんに神社仏閣の楽しみ方をお伝えすればいいのだ。

旅行写真
参拝客と一緒に”映えて”みた神埼

お寺参りや神社めぐりの前に、本や映像などからインプットすべきだ。特に神社仏閣に関する本を読むと、お寺や神社に行った時、何倍も楽しくなる。

神社仏閣について知りたい人向けの本をご紹介

私の場合、前職で神社仏閣についての知識を必要としていたため、先輩や上司に質問したり本を読んだりしていた。その結果、仏教の奥深さを知ることができた。その上、お寺や神社でお参りできるありがたみを感じられるようになった。

とはいえ観光のプロを目指す人でもないかぎり、いきなり小難しい資料を読んでも興味が薄れてしまうと思う。数年前を思い返すと学生時代の私がそうだった。

そこで今までに読んだことのある書籍の中から、お寺や神社について楽しく学べる本をご紹介する。

元バスガイドがおすすめする神社仏閣について知りたい人向けの本

(1)キャラ絵で学ぶ!仏教図鑑

仏教はどんな宗教なのか? お釈迦様とはどんな人か? このような問いに分かりやすく答えてくれる本。特にお釈迦様のことが書かれた章に目を通すと、なかなか内容がシュールで気に入っている。
お釈迦様といえば、かの有名な「天上天下唯我独尊(私は天にも地にもただひとり尊い)」という名言を残した人物だ。ちなみにお釈迦様が生まれてまもない頃の話である。つまり生まれてまもない赤ちゃんが、誰に教えられたわけでもなく上記のような言葉を口にしたのだ。このような知識は多ければ多いほど役に立つし、人と話すときのネタにもなる。
また本書はコミカルなイラストが多めで見ているだけでも楽しい。なおかつ小さい子が読んでも理解できるよう簡単な言葉で説明されている。

私は今まで数々のお寺をお参りしてきたが、寺院の本尊である仏像にはそれぞれ特徴があって面白い。例えば頭に宝冠を身につけた仏様や、何やらおそろしい顔つきでこちらをにらみつけてくる仏様がいる。実はそれらすべてに意味やメッセージがあるのだ。
「仏教のことを何も知らないけれど、これから知りたい」という人や、「お寺で見かけた仏像のことを詳しく学びたい」という人におすすめの内容である。

【書籍情報】
タイトル:キャラ絵で学ぶ!仏教図鑑
作者:山折哲雄・監修、いとうみつる・絵、小松事務所・文
出版社 :すばる舎

【編集部考察】
寺院建立の歴史的背景、仏像の意味などあまり気にせず、造形美などに目が行きがちなのは確かですね。神崎さんオススメのように、仏教、お釈迦様について事前に少し学んでおくだけでも、見る目が違ってくるようです。


(2)神話と伊勢 日めくり万年カレンダー

私は仕事で三重県の伊勢神宮に行く機会が多かった。誰もが知る「お伊勢さん」といえば日本神話が絡んでいる。
天照大神や猿田彦大神、天宇受売命(アメノウズメノミコト)など、神様の名前はややこしい。しかし神話の内容を調べてみると非常に面白く、1度ハマったら抜け出せない。それくらい神様の世界は奥が深くて魅力的なのである。
バスガイド時代、教本を読んでいて印象的だったのが猿田彦大神の話。彼は交通安全の神様で、天照大神の孫であるニニギノミコトを神様の国へと道案内したことで知られる。

これだけ聞けば「道案内の神様とはかっこいいな」と思うのだが、ほかにも逸話が残っているのだ。

猿田彦大神の奥さんであるアメノウズメノミコトが、猿田彦大神に熱烈アプローチをした話。彼女は現代風にいえばナイスバディの持ち主だったため、猿田彦大神の前に全裸で立ちはだかったという。
すると巨乳好きの彼はアメノウズメノミコトに一目惚れ。はれて2人は結婚する運びとなったのだとか。この話を読んだ時、私は神様とは案外人間らしい存在なのだなと思った。

神話と伊勢 日めくり万年カレンダーには、可愛らしい神様のイラストと例に挙げたような面白い神話が書かれている。ほかにも小冊子「神さまのお話」がついてくるため、しっかり神話の勉強をしたい人はそちらを読むのもいいかもしれない。

【書籍情報】
タイトル:神話と伊勢 日めくり万年カレンダー
作者  :楠木 勝俊、イラスト・中川 朋美

【編集部考察】
日本神話は私達日本の歴史の根源ですが、意外に何も知らないですよね。
確かにお正月に神社にお参りすることはあっても、どんな神様が祀られているのか知らなかったり。神崎さんが言われている神様たちの数ある逸話を知るだけでも何だか楽しそうです。


ちょっと知るだけで、すごく楽しくなる

なにも最初からお寺の全部を知りつくそうだとか、神社の豆知識をすべて頭に入れようだとか思わなくてもいいと思う。第一、そのような目標を達成するのは観光のプロとして5年間働いていた私でも無理である。

ポイントは、知らない分野をちょっとかじってみること。
仏像の種類やお参りの仕方など、自分が興味のあるジャンルを調べるだけでいい。
そうすることで、お寺や神社にお参りする時すごく楽しくなると思う。


寺社仏閣の本

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