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第1回 英語への情熱/レッツ・スピークアップ! 執筆について

当サイトの連載や、電子書籍コーナーでもお馴染み『英語への情熱/レッツ・スピークアップ!』の著者でもある日英同時通訳で活躍していらっしゃる印田知実さんと、その本の編集を担当し、当サイトの編集部のメンバーである近藤淳司との対談をお届けします。
TOEIC990点満点34回にて自己記録更新中の印田さんと、自らの著書で『ボクはパリ症候群、だった』と自称する近藤氏が、日本人の英語について熱く語ります。第1回目は、自らの著書の執筆に対しての想いについてです。

印田さん、近藤氏のプロフィールはこちら


自分の名前に対する想い

近藤 : 印田さん、今日はよろしくお願いいたします。
まず、印田さんはご自分の名前にちょっとした想いがあるとうかがってます。

印田(敬称略):私は名前にちょっとこだわりがあったりするんですね。
『知実』という字は、通常ですと知るに日を書いて(智)、美しい(智美)とか、そういうふうに書かれる方も結構いらっしゃったりするとは思うのですが、私の場合は知識の「知」に「実」るって書くんです。
果実の実ってふうに書いて。昔はちょっと男性っぽい名前で中性的な名前だなあと思っていて。もっと女の子っぽい名前……まり子さんとか「〜子」が付く名前がいいなっていうふうに小さい頃はずっと思ってたんです。
多分10代ぐらいの頃ですかね、昔あった500円札の岩倉具視さんってお分かりかどうかわかりませんけども、その方が男性だったので、どうしてももっと女の子らしい名前で過ごしたいと思っていたんです。
でもふと思ったんです。自分のやってることって、ものすごく知識を吸収して知識を理解して、そしてまた知識を伝えていくっていうこと。今の仕事は通訳であり、また同時通訳であり、英語を教える仕事もそうですけど、知識なしには成り立たない仕事だなって。
貯めるだけじゃなく、その知識を見直して、見直させつつあるというような、何か実りを与えていくような名前だなというふうに思うようになりまして、今は自分の名前にとても誇りを持っています。

近藤:なるほど。毎日大変な量の学習をされていると伺っておりますので、お名前にふさわしく知識が実るというところで、素敵なお名前だと思います。
それでは、まず最初に、私ども編集部が『英語への情熱/レッツ・スピークアップ!』という本を執筆頂いて少し経ちましたけども、執筆当時の思いやこだわりはどういうものだったのかを聞かせてください。

英語への情熱/レッツ・スピークアップ! 執筆の背景

印田:これも本書に書かせていただきましたけれども、以前から本はぜひ書きたいなっていうことをずっと思っていました。
キッカケは、コロナ禍になってイベントとかワークショップとか、ミーティングが全てキャンセルになったんです。特に最初の数ヶ月ですね。
ようやくステイホームという形で時間ができて間もない頃でしたから、先も見えない中、空いてしまった時間でどうしようかと考えていた時に、執筆のお話が来たんです。

それで、さかのぼってみてどうやって学生時代から英語を勉強してきたか。そしてそれが知識から知識を実らせる形でもってキャリアに変えてきたかということを、是非、英語に興味あるけれども、または英語を学んでいるけどなかなかコミュニケーションとして使いきれていない日本の英語学習者の皆さんに、私の体験に基づいた英語学習のポイントやコツ、実践的に役に立つようなお話を伝えられればと。
今回は近藤さんの力を存分にお借りいたしまして形にすることができました。ありがとうございました。

近藤:こちらこそありがとうございます。これは印田さんにもお伝えしましたけど、本書を実際に読んでいただくと結構1文1文が長いですよね。やはり情熱を伝えることと、読みにくいかもしれないけど、読み慣れていくとそれが快感に変わっていくこと。やはり文体というのは息づかいでもありますから、印田さんの強い思いをそのままぶつけるには短い言葉でポツポツと繋げるのではなくそのままの息遣いで書いていただきたいと、編集者として押し切ったというところです。

印田:ありがとうございます。
本当におっしゃるように想いというのを文にしていくことは、なんていうんでしょう、自分の思いを伝えていくと区切りがないんですよね。
おっしゃるように幾らでも1文にできてしまうというところなんですが、そうすると読んでいただく方に苦しみしか残らないので、どうやって上手く伝えていこうかといったところに少し工夫がいるかと思いますし。
あとはやっぱり近藤さんに教えていただいたことですね。
こういったことを読者の方は知りたいのじゃないかですかとか、こういうものをお聞きしたいのではないかということを、よくポイントを掴んでいただきまして、私のまとまりのないこの思いが全て吐き出せるような文体といったものに、息遣いを与えていただいたな、というふうに思ってます。

近藤:いえいえ。やはりもう文体の中には読みやすさというところも確かに必要なものではあるんですけども、だからといって例えば本書の後半の文章で実際に英語学習のところで、すごく長い文章があるかっていうとそういうわけではありません。
あくまでもそのエッセイというところで自分を語るに当たってですね、自由に自分の思うままに文章を書くというのは、読んでいてそれがダイレクトに伝わるかのような喜びを与えることができるのではないかと文学的に思っています。エッセイですからね、解説本ではございませんので。
やはりそこは印田さんの思いがそのまま映る感じの編集方針としてやらせていただきました。ですので読者の皆さんはあれに慣れてくると、もっと長い文章にも慣れてしまうのかもしれないですね。

印田:そうなっていただけたらとても幸いだと思いますね。

第2回 「日本の英語学習 現状と課題」につづく


Information

対談のお二人、印田知実さんと近藤氏の書籍をご紹介

英語への情熱/レッツ・スピークアップ!
〜英語への関心を使えるスキルに変えるための初めの一歩!〜
印田知実/著  
近藤淳司/編集

詳細はこちら

パリ症候群

【30分で楽しめるシリーズ!】ボクはパリ症候群、だった。
〜パリ症候群を発症しないためのケース別処方〜

近藤 淳司/著 

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