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第5回 自己表現、あるいは戦略的セルフプロデュース

(編集部より)
当サイトの運営会社、プラグインアーツの代表である小野正博と、同じく当サイト編集部の近藤淳司との共著による電子書籍「ひとあつめ」を著者の了解のもと一部をご紹介。
本書は幅広くビジネスの現場で、いかに優れた人々を集めるかについて、つまり「ひとあつめ」の大事なヒントをお届けしています。
第5回は、「ステキな出会いの創造」の為に必要なセルフプロデュースについてです。

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自己表現、あるいは戦略的セルフプロデュース

セルフプロデュースが多くの人間に欠如していると小野は考えています。もちろんTwitterやFacebookの雑談は気晴らしに利用する人が大半であるはずなので何も求めていない人の方が多いのも事実でしょう。しかし、誰かに見つけて欲しいはずの人ですら、やはりその傾向が強いとも小野は言います。

自分のビジネス観や思想信条などに共鳴して欲しいと、まだ見ぬ戦略的パートナーを探しているあなたが、例えばTwitterやブログで運良く「運命の人」を見つけ出したとします。そこで狂喜乱舞して「友達になってください!」とあなたが声をかけたとしても、その相手にとって自分がふさわしいかどうかは別の問題ではないでしょうか。

つまり、相手の心に響くような「自分」をあなた自身が表現出来ていなければ、あなたは単にどこの馬の骨とも知れぬ一介の読者でしかないのです。ですから、相手からスルーされてしまう恐れは十二分にあります。誰かを探すからには、逆説的に、同時に自分も誰かに探されているということを強く意識して行動していなければならないわけです。

これは良く言われることですが、戦略的なセルフプロデュースにおいては、自分を「どんな人に」「どう感じて欲しいか」ということに、常に意識的でなければなりません。しかし多くの人がその点に自覚的でないのは、要するに自分をよく知らないということに尽きるでしょう。つまり自己分析が足りないのです。

自己分析は、自分を誰かに向けて売り出す際の基本です。自分の強み・弱みを洗い出し、そしてそれらを自分が集めたいと思う人に向けて整理する。つまり誰にどう示したいか明確にします。「彼を知り己を知れば百戦危うからず」。そんな孫子の言葉がぴったりです。

例を挙げましょう。
近藤はここで試みに自分を独立系の音楽プロデューサーと見立てます。優れたヴォーカルの卵をWebで探し出し、スカウトし、彼・彼女を育て上げて売り出したいとします。そこで「ヴォーカル」「プロを目指している」などとウェブで検索してみます。すると心底びっくりするくらい、何も検索に引っかからない。つまり、そのような情報が欠けているのです。そもそもほとんど誰もがそういう発信を行っていないうえに、ようやく見つけた人でさえ、ブログに「これが今日食べたランチです♪」などという日記を延々と書き綴っている。更に自身のヴォーカル動画を上げている人などめったにおらず、いかに世の中の多くのプロミュージシャン志望者が、プロとして自立すべく本気になってないか、逆にひしひしと伝わってきます。

もし近藤がミュージシャンを目指し、誰かの目に留まりたいなら、自分の好きなミュージシャン、得意とするジャンル、曲調を常に書き、なぜ彼ら彼女らが優れているかを分析して日々書きつづり、自作曲を動画にアップし、自分をひたすらアピールするでしょう。そして再度、未来のスターを探すプロデューサーの立場に立ち戻り、どのような検索ワードで検索したかを思い起こしながら、その検索ワードを散りばめます。つまりこれは「効果的で正しいSEO対策」です。

※SEOとは?
Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略。Googleなどの検索エンジンにヒットして自分のサイト等へクライアントや読者を誘導するために、発信内容に最適化を施すことを言う。Googleは「ユニークのページにユニークな内容」(サイトの1ページに、内容を転記するなどしていないオリジナルコンテンツを含ませる)こそが一番だと伝えている。

またYouTubeに自作曲をアップしても、どこの馬の骨とも分からない歌い手の歌など聴こうと思えません。友人に頼んで素直な(なるべく好意的な)評価コメントを書いてもらいますし、ブログやSNSとどんどん連動させます。

そこまで出来たら、後はひたすら行動あるのみです。冒頭で述べたように、誰かとの出会いを望むのであれば、人は発信し、そして行動しなければなりません。例えば起業を目指すのであれば、起業フォーラムなどに積極的に参加するのはいかがでしょうか。そこには同じ目的意識を持っている人がたくさん集まっています。

ここで釣りを例に出します。
至極当然のことではありますが、人は鯛を釣るために川に釣り具を持って出かけはしません。なぜなら鯛は海水に住む生物だからです。あるいは海でも、鯛が釣れるポイントがあります。そこを知らなければ、余程の偶然が重ならない限りいつまで経っても鯛は釣れません。それなのに、多くの人がポイントのずれた場所に出かけます。

例えば起業での成功を目指している人なら、いくら人が集まるからと言って合コンパーティーの参加を重ねてもあまり意味がありません。ところが多くの人は「人がいるところにチャンスがある」と思い込んで、ところ構わず顔を出しているわけです。

どういう人がどこに集っているのかしっかり把握しないと、釣りの例のように「鯛を求めて川に行く」ことになるのです。なんとなく、ぼんやりと「魚がいるところに行けば鯛もいる」と考えているので、川に行っても鯛が釣れるのだと思い込んでしまうわけです。

以上述べたように、「自分が望む人に見つけてもらえる努力」を惜しまず、ターゲットを明確にして特定の場所に情報発信していれば、必ず出会えると小野は言います。良い出会いは必然、つまりまさに運命なのです。

ポイント➂
ターゲットを絞り、自分を「探される立場」に立った表現を行え。

第6回 「自己評価と他者評価の溝」 につづく


ひとあつめ

〜ビジネスで戦える優れた集団を作るためにすべき13のこと〜

小野 正博/著  近藤 淳司/共著 

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