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第6回 自己評価と他者評価の溝

(編集部より)
当サイトの運営会社、プラグインアーツの代表である小野正博と、同じく当サイト編集部の近藤淳司との共著による電子書籍「ひとあつめ」を著者の了解のもと一部をご紹介。
本書は幅広くビジネスの現場で、いかに優れた人々を集めるかについて、つまり「ひとあつめ」の大事なヒントをお届けしています。
第6回は、前回の「ステキな出会いの創造」の為に必要なセルフプロデュースについての後編です。

電子書籍「ひとあつめ」の詳細はこちら


自己評価と他者評価の溝を埋めるために

例えば何か困ったことがあった。よし、あの人の所へ相談に行こう。そうやって真っ先に顔を思い浮かべたその人は、周囲にしっかりと自分のことを表現し、アピール出来ていると言えませんか? だからこそ我々の脳裏に、その人のことがすぐに思い浮かぶのではないでしょうか?

自分の強み、すなわち何を持っていて、誰に何を提供出来るか、そこが明確に自己理解できている人は、必ず多くの人から引き合いがあります。自分の性向、自分の強みや良いところを知ってもらう努力をしましょう。それが良い出会いをもたらす最善の道と言えます。

しかし、多くの人が自分の良い点をほとんどの場合分かっていながら、それを伸ばしたり表現したりすることを拒否しているところもあるようです。本当はオペラ歌手に向いている歌声なのに、ロックヴォーカルをしている……その昔、近藤が受けた評価です。近藤がやりたかったのはオペラを歌うことではなく、ロックヴォーカルです。ですが他者の評価ではオペラの方が向いているということです。つまり、やりたいことと他者評価に、差異が生じている。

多くの人はそのような昔の近藤と同じようなところで悩んでいるのではないでしょうか。つまり、やりたいことと自分の才能に最適な物事との差異に苦しんでいるのです。どんなに自分に適していたって、それが自分のやりたくないことであれば、強いストレスになります。本当にやりたいことがやれない、やりたくないことをやる、ということに苦しむわけです。

ここで、ある芸人の話をします。ある日、見た目が太めの芸能人がテレビで「自分の売りはデブなので」と自己評価していました。確かに彼が健康のために痩せてしまっては他者からの評価がなくなってしまいます。芸能界における自分の立ち位置、役割、そういうものをしっかりと分かっているから、健康を犠牲にしてでも太っていることをアイデンティティとしているわけです。

人にアピール出来るポイントは、そういう葛藤を乗り越えたところに生成されるようです。しかし多くの人がそれを乗り越えられず、もがき、苦しんでいる。小野が「人に出会うための戦略」として、そのような人々に促しているのは、自分がやりたいことをそのままやるのではなく、自分がやりたいことをやるために何をすべきかを考え、それを実行することです。そうすることによって他者に評価される自分の強みが生まれるのです。

自分の武器を磨き、そしてそれが評価されるように表現しましょう。人との幸運な出会いをもたらす戦略とは、偶然の出会いをいかに必然に変えるかのプロセスを常に考えることです。次の章ではそのことについてもう少し詳しく述べていきたいと思います。

ポイント④
自分のやりたいことではなく、やるべきことをやれば、出会いは必然になる。


(編集部より)
いかがでしたか。6回に渡り、ビジネスのあらゆる場面で「自分の周りに優秀な人材を集める」「自然と集まる」こと。いわゆる「ひとあつめ」に重要なポイントをいくつかご紹介しました。
本書では、さらに解りやすい例をもとにポイント説明しています。興味ある方は、是非本書をご覧ください。

ひとあつめ

〜ビジネスで戦える優れた集団を作るためにすべき13のこと〜

小野 正博/著  近藤 淳司/共著 

プラグインアーツパブリッシング
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