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第3回 英語を作る基礎 品詞について / あなたは英語の形容詞と副詞の違いが説明できますか? 

(編集部より)
長年「英語が大嫌い」な大学生や社会人を数多く指導してきた高橋基治先生の著書「あなたは英語の形容詞と副詞の違いが説明できますか?〜英語が大嫌いなビジネスパーソンの皆さんが、最初に読む英文法の本〜」の一部を、本人了承のもと、数回に渡ってシリーズでご紹介します。
第3回は、英語を作る基礎の基礎 重要な品詞についてです。

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英語を作る基礎の基礎 品詞とは何か?

どうして英語を話したり読んだりするのに品詞を理解しなければならないでしょう? 
前回の「英語のルールについて」で簡単に品詞の話をしました。そう、形容詞とか副詞、名詞、動詞のことでしたね。

覚えよう! 英語のルール(1)
品詞とは形容詞、副詞、名詞、動詞などのこと

品詞とは英語がちゃんと通じるためにまずは知っておかなくてはならないルールです。
簡単に言うと、文中での単語の組み合わせ方法です。野球でも、サッカーでもスポーツの試合でルールがなければ、試合になりませんね。それと同じです。

名詞とは何か?

名詞は、人やものにつけられた名前です。例えば、

I have a meeting.
(私、会議があります。)

のmeeting(会議)の部分です。
英語では「動詞」と並んで超重要品詞なんです。その理由はまたあとで詳しく説明します。

覚えよう! 英語のルール(2)
名詞とは、人やものにつけられた名前のこと

ショートコラム「母音の前のaはなぜanになる?」
例えば an animal のように、なぜ名詞が「アイウエオ」で始まるとき an をつけるのでしょう? ちなみに、a animal と発音してみてください。「ア・アニモウ」と言いにくくないですか? そう、an にした方が an animal「アナニモウ」のように一気に発音しやすいからなんです。a apple と an apple も「ア・アッポウ」→「アナポウ」と後者の方が圧倒的に言いやすい。人間は元来怠け者で、楽な方へ流れます。そういうことなんです。

動詞とは何か?

動詞とは、動作や状態を表すことばで、文の中では最重要と言えます。
というのも、文の中心を担っているからです。単語の配置を決定する権力を持っているんです。

動詞には大きく2つのグループがあって、「am・are・is / was・were」派と「laugh(笑う)、use(使う)など他」派です。前者が I am an engineer.(私はエンジニアです)、後者は I use LINE.(私はライン利用しています)のように使います。

この2派がどう違うのか、使い分け方や、そのほかの決まり事などはまたあとで詳しくお話します。

覚えよう! 英語のルール(3)
動詞とは、動作や状態を表すことば

形容詞とは何か?

形容詞の役目は、「ものを説明する」ことです。

ものというのは、名詞のことです。そう、形容詞とは「名詞をくわしく説明してあげるため」に存在しているんです。ここんとこ大事です。

例えば、office(オフィス)だけだと今一つ漠然としています。ここに old office(古いオフィス)、clean office(きれいなオフィス)、spacious office(広くゆったりとしたオフィス)のように形容詞を添えてあげれば、イメージがはっきりしてきませんか? 英語は説明したがりのことばですから、とにかく名詞だけぽつんと一人でいることはあまりありません。「ものを説明する」。これが形容詞の役目です。

この「ものを説明する」の「説明する」ことを、よく「修飾する」と言います。
つまり、「形容詞は名詞を修飾する」と参考書や問題集に書いてあれば、それは「形容詞が名詞を説明している」という意味になります。この「修飾する」ということばはとても大事です。絶対に忘れないようにしてください。

覚えよう! 英語のルール(4)
形容詞は、名詞をくわしく説明することば

副詞とは何か?

副詞の働きは、簡単に言ってしまうと、「もの以外を説明することば」です。

ものというのは、名詞のことでした。つまり、副詞とは「名詞以外をくわしく説明する※」のが存在理由です。例えば、work hard(一生懸命働く、頑張る)なら hard(一生懸命に)という副詞が、動詞 work(働く)に、「どのように」にという情報を加えています。work だけだと今一つ漠然としてますね。

このように形容詞同様、副詞を使うことで、より詳しい情報を伝えることができるんです。他にも、副詞には「いつ」「どこ」「どれくらいの頻度で」など、説明のやり方がありますが、それはまたあとでお話します。とりあえず副詞は、「もの以外を修飾する(説明する)」と覚えておいてください。

覚えよう! 英語のルール(5)
副詞は名詞以外をくわしく説明することば

※動詞(これが一番多いです)や形容詞、副詞(同じ仲間も説明できるんです)、そしてなんと文までも含まれます。とにかく守備範囲が広いんです。

次回は、なぜ「名詞・動詞・形容詞・副詞」が英語で重要なのか?をお届けします!!


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