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ウィスキーの一番大事な原料は何なのか

ウイスキーの原料とは
ウイスキーに、誘われて

今回紹介する書籍は

ウイスキーに、誘われて

〜英語で旅するバーテンダー(ニュージーランド・カードローナ蒸留所編)〜

投稿者 編集長 松本

はじめに
当サイト、プラグインアーツ・コネクトの編集長の松本です。
「サイト編集長が自ら掲載している電子書籍のレビューを書くなんて!」とお思いでしょうが、実は別部門であるプラグインパブリッシングから書籍を推薦され、前もって全て読破し、「これは、学び・遊びを楽しみたいサイトユーザーの為に良い本だ!」と判断したもののみ掲載しているのです。パブリッシングも、サイト編集部も、私も、三者納得の上で。ちなみに関係者の間ではこれを「マツ裁き」と呼ばれております。
ということで、編集長の私自らが、読んでみて感じた個人的感想をお届けします。他の方のレビューも併せて参考にしていただければと思います。

好きこそものの何とやら

『好きこそものの上手なれ』とは、どんなことであっても、人は好きなものに対しては熱心に努力するので上達が早い、という意味であることはご存知のとおりです。
著者の住吉氏は、まさにこの言葉通り!
ウィスキーに出会い興味を持ち始めてから、単に愛好家としてだけでなく実際にバーを開業し、さらには海外のウィスキーのメッカや蒸溜所に出かける行動力。本場の歴史から、世界各国数々の名酒とその原料や製造法の知識。そしてワールド・ウィスキー・アワードにノミネートされるほどの精通ぶりです。
その道の愛好家を〇〇通(つう)とよく呼びますが、住吉氏は『ウィスキー通』であると共に『ウィスキー産地製造法通』とも言えるのではないでしょうか。

本書は、その住吉氏が、ニュージーランドの家族経営の蒸留所と言う決してメジャーではない場所を個人的な思いで訪れたこと。そしてその旅の途中のアクシデントやトラブル、そこで出会う様々な人とのやりとりのあれこれが、まさに『ウィスキー蒸留所の旅 道中記』として楽しく読めます。
そして道中記の随所に、バーの日本と海外と違いやウィスキーの種類はもちろんのこと、グラスや氷などのディテールの違い、アルコール度数のことなど著者のウィスキー知識(愛?)が展開します。
特に原料となる穀物だけでなく、水や氷の話、そして多様な飲み方に関しては、読んでいてなるほどと強く感心させられ、解りやすい解説に著者のウィスキーへの熱い思いが伝ってきます。

ウィスキーの一番大事な原料は何か

さらに旅先の蒸留所では産地の環境、原料、具体的な製造法や設備など、その歴史的背景や沿革に触れ、著者の更なる『ウィスキー愛』が延と続きます(笑)。

特に製造過程に関連する話は面白く、国内の酒造メーカーの社員や酒屋さん、バーテンダーの皆さんにも是非、読んで頂きたいぐらいです。
本書のタイトルは『ウィスキーに誘われて』ですが、内容は『ウィスキーに魅せられて』と言う感でしょうか。

そしてウィスキーの一番大事な原料は何か。単なる産地で取れる穀物だけではない、製造に携わる者だけが知る大事なもの。
これこそ著者がウィスキーに魅せられるものであり、メジャーでもない蒸留所を訪れ、世界のウィスキーファンと交流を重ねている理由のような気がしました。

ウィスキーで、時を楽しむ

ウィスキーを飲まなくなってどれぐらい経つでしょうか。
私自身成人して初めてのお酒はウィスキー(コークハイ)でしたが、働くようになって現在に至るまで、お酒と言えば、生ビール(とりあえず)、〇〇サワー、たまに地酒が中心。いわゆる仕事帰りに一杯、歓送迎会や接待と言った場で盛り上がるために、憂さ晴らしやストレス発散の為のお酒ばかりです。
好きな音楽でも聴きながらウィスキーを飲むゆっくりとした時間。そういう時を楽しむと言うことを忘れていたのかもしれません。
仕事中心でなく自分の時間を大切にしようと言う風潮になった現在。
著者が言うようにウィスキーは単なる定期的なブームでなく、もっと日本にもウィスキー文化は定着できるのではと私も感じます。
さっそく地元のショットバーに行ってウィスキーを飲んでみようかなと思います。
もちろん丸氷で。


書籍情報
ウイスキーに、誘われて
〜英語で旅するバーテンダー(ニュージーランド・カードローナ蒸留所編)〜
著者:住吉 祐一郎
編集:近藤 淳司


ウイスキーの原料とは

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