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京都をより楽しむために | 本が旅行をもっと楽しくする! 第4回

京都観光ガイドブック

前回、寺社仏閣の楽しみ方をご紹介しましたが、寺社仏閣や歴史を少しばかり学んで、旅行に出かける。その楽しみが一番味わえるのが『京都』です。
国内に限らず海外からも多くの旅行者が訪れる京都は、その歴史からも多くの魅力があります。
本シリーズの最後は神埼さんに自らの経験から、京都の魅力と楽しむための本について紹介していただきました。


京都は私にとってどんな存在か?

みなさんは京都府にどんなイメージをおもちだろうか?
お寺や神社が多い、日本らしい町並み、はんなり、舞妓さんなどあらゆる言葉が思い浮かぶと思う。

しかし私が京都から連想するワードといえば「手ごわい」である。
理由はいくつかあるが、第一に京都の街は非常に入り組んでおり、なおかつ通り名がいくつもある。左に曲がったら丸太町通(まるたまちどおり)で、この道を右折すると三条通りで……などと言いながらくり返し覚えた記憶がある。

京都府京都市の嵐山に「レストラン嵐山」というお店があり、そこには京都の縮図が載った資料が置いてあるため、行くたびに何枚かもらっていた。そして帰宅後、京都の通り名ごとにハサミで切りとり、ノートに貼りつけていたのを思い出す。

京都旅行

第二に京都にはとんでもない数のお寺や神社があるため、他の県の勉強をするよりも手強かった。
2019年に文化庁が国宝の指定件数を調べたところ、保有数が多かった県は東京都、京都府、奈良県であることが判明。数値であらわすと、全国の国宝の64パーセントがこの3県に集まっているそうだ。

あくまで一例だが三十三間堂や北野天満宮、東寺などは全て国宝の寺である。
ほかにも、例を挙げようと思えばいくらでもピックアップできるくらいにはキリがない。

楽しくインプットできた!現役バスガイドの書籍

バスガイドとして京都をご案内する際は、とてつもなくプレッシャーを感じる。なぜなら高速道路を抜けて京都の街に入った瞬間から、お話しすることが膨大にあるからだ。(余談だが京都は交差点名にも深い由来があるため、たとえ渋滞していてもネタになる)

これは持論だが、仕事で必要な勉強をイヤイヤやっていても身にならない。とにかく楽しくテンポよく覚えることが大切だと思う。
ましてや小難しくて眠くなってくるような参考書を読んだところで、あまりタメにならない。そう思った私は徹底的にリサーチし、京都について楽しくインプットできそうな本はないかと探した。
その結果見つけ出したのが「右手をご覧くださいませ」という本である。

右手をご覧くださいませ

この書籍を監修しているのは、京都府に営業所を構えるヤサカ観光バス株式会社。
つまり現地のバスガイドさんが筆をとった究極の”京都本”である。

実際に同業者の間で流行した本で、先輩や同期などもこぞって読んでいた。
肝心の中身は京都のガイドさんが監修しているだけあって、非常に分かりやすい。

面白いのは、一般的な文体ではなくガイドが話している時のような口調で書かれている点。「右手をご覧くださいませ」という言葉をよく使っていた身としては、楽しくインプットできた。
また、一般の人がこの本をおともに京都を旅するのもいいと思う。仮に京都の観光地を見学している最中に疑問が浮かんでも、こちらの書籍をひらけば大抵のことは解決できる。それくらい中身がぎゅっと詰まった本である。

スマホではなく、本を使って旅をするる良さ

今はスマホがあれば、好きな人のSNSを簡単に調べられるし、おしゃれなカフェも見つけられる。確かに情報収集をするのに便利なツールであることは間違いない。
しかし、親しい友達や恋人といるのにスマホの画面ばかり見ているのはどうだろう(あくまで個人の意見である)。

ここでひとつ考えがある。
たまにはスマホをしまってガイドブックを広げてみてはいかがだろうか?
旅行ブックを片手に家族や友人、恋人とコミュニケーションをはかれば、より一層おたがいの距離がちぢまると思う。


(編集部)
いかがだったでしょうか。
4回にわたるシリーズで、神埼さんに、「旅行そして歴史をより一層豊かに楽しむための様々な本」を紹介してもらいました。
元バスガイドだけあって、単なる観光地ガイドではない、より楽しめるためのセレクトだと思います。
ご覧の皆さんも、より旅行が楽しくなる本を探して、お出かけしてみてはいかがでしょうか。

京都観光ガイドブック

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