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あなたが美味しいと思うお酒をさがしませんか / 田頭大輔さんスペシャルインタビュー

当サイトのお酒のカテゴリー「あなたに合ったお酒を探す旅へようこそ / 初めてのBAR入門」で連載をしていただいている北千住で人気のバー「BAR HONESTY(バーオネスティ)」のオーナー兼マスターの田頭大輔(たがしらだいすけ)氏。お客様に「自分で飲んでみて本当に美味しいと思うお酒を見つけて欲しい」と言う田頭氏の経営マインドはどのようなものなのか。
インタビューを通してお伝えしていきます。 (編集長 松本)

BAR HONESTY 田頭大輔氏

田頭大輔(たがしらだいすけ)さん

田頭大輔さんプロフィール

北千住の人気バー「BAR HONESTY」のオーナー&マスター。
レストラン、ダイニングバーなど数々の飲食業の経験を経て、地元北千住にオーセンティックバー「BAR HONESTY」を開業。
お客様からは、自分の好みに合うお酒を見つけてくれる特殊能力を持つバーテンダーとして評判が高く、そのためにお店では国産、海外を問わず数多くのお酒を取り揃えている。また女性客が多いバーとしても有名。
BAR HONESTY

バーとの衝撃の出会い

ー 現在、こちら(北千住)で「BAR HONESTY」を経営され、自らバーテンダーとして活躍されていらっしゃいますが、そもそも田頭さんのお酒、バーとの出会いはどういうものだったのでしょうか?

田頭(敬称略) :そうですね。お酒を飲み始めた頃は、お酒そのものよりも、その場が好きでしたね。
二十歳そこそこの年代は、飲み会に誘われたりする機会がよくあると思うんですが、当時はチェーンの居酒屋とかでもカクテルを出してたんです。
カシスオレンジとか、一応マティーニみたいなものも。
色もカラフルだし甘くて美味しいし、居酒屋でよく飲んでいましたね。
それでカクテルに興味を持って。ちゃんとしたバーについて知ったきっかけは、当時だと雑誌ですかね。

バーってなんかカッコいいなあ、いつか行ってみたいなあと思ってたんです。

ーそれでバーに行かれたわけですね。実際どうでしたか?

田頭 :だんだんステップアップしていったような気がします。
身近でも、バーと居酒屋の中間くらいのダイニングバーが増えた時期でもあったので、友達に付き合ってもらってそういうところから行ってみたり。その時点でもう居酒屋よりだいぶ美味しくて。

じゃぁ、ちゃんとしたバーに行ったらどうなんだろうと、バイト先の先輩を頼りました。
さすがに緊張するし、高いだろうなと思って(笑)

行ったバーは幾つかあって、渋谷とか新宿あたりの、今思うとややカジュアルなバーが多かったと思います。
よく覚えているのは、青山でした。
今はもうなくなってしまったみたいなんですけど、洗練されていて本当にかっこいいお店でした。
そうやって何軒か行ったんですが、やっぱり通うとなると近くの方がいいなと、地元の北千住で探して、見つけて。
初めてバーに一人で行こうと決めて、でも緊張してお店の前をしばらくぐるぐるしてたと思うんですけど(笑)
意を決して扉を開けました。
そこのマスターが本当にカッコよくて。

ー そのバーのマスターのどこがカッコ良かったのですか?

田頭 : うーん、何と言うか… 見守られていて、こちらが口に出さなくても気付いてくれる感じでした。

さり気ない声掛けだったりとか、見えない場所のはずなのにグラスが空けばスッと近くに来てくれたり、逆に話す気分でもない時にはほっといてくれたり。
回を重ねるごとに居心地が良くなっていった気もします。
もちろんお酒も美味しかったですし、好みに合ってたんだと思うんですけど、それ以上にその気遣い、心配りに感動しました。
こういう気遣いができる、カッコいい大人になりたいなぁと。

通うことで、バーテンダーのカッコ良さを知って憧れて。
それがバーの仕事に興味がわいた最初のキッカケですね。

次ページ「バーの仕事の実際」に続く

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