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カスクストレングスとは?/ウイスキーの魅力

カスクストレングスとは?

このシリーズの記事ではバーテンダーの私が、BAR初心者やウイスキーを初めて飲む人でも分かりやすいように、またお酒が飲めない小学生でも楽しめるような内容で説明しています。

そのため、厳密に言えば定義等が違うこともありますので、ご了承ください。
「こんなものなんだ!」と全体像を掴んでいただければ幸いです。

前回の記事では、

ヴァッティング、ブレンドされたウイスキーは、加水され、アルコール度数調整される

ということでしたね。

ウイスキーは他の酒類と比較してアルコール度数が高いので、そのまま瓶詰めされていると思っている人も少なくないと思います。
実際には、市場で出回っているウイスキーの大多数が、加水されているウイスキーとなります。

加水されていないウイスキーは、流通量が少なく希少性が高いです。
何より、原酒そのものを味わうことができる唯一の方法です。
※蒸溜所に行く以外、原酒を味わうことはできません。

加水されていないウイスキーと加水されていないウイスキー。

どうしたら、見分けがつけられるのか?

今回は、その方法について解説していきます。

加水されていないウイスキーには、カスクストレングスという表記がある

前回の記事でも紹介しましたが、加水調整されていないウイスキーのアルコール度数は、60度前後あります。

しかし、アルコール度数が60度前後あったとしても、そもそもの原酒のアルコール度数が63度あり、その後、加水調整をしてアルコール度数を60度にしている場合もあります。
そのため、アルコール度数が60度前後あったとしても、確実に加水調整されていないわけではありません。

では、どうやって見分ければ良いのか?

加水調整されていないウイスキーのラベルには、

カスクストレングス(cask strength)

という表記があります。この表記で見分けます。
参考 ■ピーツ ビースト カスクストレングス 700ml (Amazon)

カスクストレングスの定義とは?

「カスク」は、以前の記事でも解説した通り、ウイスキーを熟成させる木製の樽のことです。

「ストレングス」とは「強さ」を意味しますが、ウイスキー用語ではアルコールの強さ、すなわちアルコール度数のことを指します。

つまり、「カスクストレングス」とは「樽のままのアルコール度数」のことを言い、業界用語としては、加水されずに出荷されるウイスキーという意味で使用されていることが一般的です。

カスクストレングスの魅力

世の中に流通しているウイスキーのほとんどは、複数樽の原酒からブレンドしたり、加水してアルコール度数を下げたりと、飲みやすくなるように調整されています。

カスクストレングスの場合は、このような調整がなく、原酒そのままの味わいを楽しめることが魅力です。

魚で例えた場合、スーパーで食べる魚と、魚を釣ってその場で捌いて食べる魚では、身の締まりや鮮度が違いますよね?そんな感じです。

また、カスクストレングスは、冒頭で説明したように流通量がぐっと減ります。

その理由としては、ウイスキー樽一つから瓶詰めできる本数は限られているので、カスクストレングスで全部瓶詰めした場合は、瓶詰めできる本数が少なくなります。
例えばカスクストレングスで一樽あたり200本を瓶詰めできた場合、加水されたウイスキーでは、201本以上瓶詰めできるということになります。
加水される量によって瓶詰めできる本数は変わってきますが、仮に300本瓶詰めできるようになると、それだけで流通量が100本増えるということになるということです。

ちなみにカスクストレングスの場合、ラベルのどこかに「3/264」というようにNo.が振られている事が多く、これは「一樽あたり全部で264本瓶詰めできた内の3本目に瓶詰めしたウイスキー」ということを表しています。

これらの理由からカスクストレングスは、少し高めに価格設定されていることが多いです。
流通量が多いウイスキー=加水調整されているウイスキーです。
そのため、流通量が多いウイスキーが限定品としてカスクストレングスで販売された場合、希少価値が更に上がり、価格が跳ね上がります。
加水調整されたウイスキーの価格の2倍以上の値段で、販売されていることも珍しくありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

カスクストレングスを日常的に見かけることは少ないと思いますが、酒の専門店やデパートにいけば、在庫していると思います。
私もウイスキーを購入する場合、カスクストレングスなのかどうかは、購入の有無を判断する重要な指標の一つとしています。

カスクストレングスは、アルコール度数60度前後と高いですが、是非ストレートで飲むことをオススメしています。
アルコール度数は高いですが、最初は原酒のままを味わって、そこから少しずつ加水していき、味の変化を楽しんでいきます。
※バーでウイスキーをストレートで注文すると、チューリップグラスに注がれたウイスキーと水を提供してくれます。
参考 : ストレートグラス(テイスティンググラス)/ウイスキーの飲み方➁グラス

初めてカスクストレングスを口にした時は、アルコール度数が高く拒否反応が出るかもしれませんが、徐々に慣れていきますので、ご安心ください(笑)。


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