MENU

バーテンダーが普段言わない本当のところ〜ウイスキーの飲み方(ストレート編vo.2)~

ウイスキー飲み方ストレート②

前回の続きとなります。
まだ前回の記事をご覧になられていない方は、こちらをご覧ください。

プロはどうやって注文するのか?

一般的に「ストレートで!」注文すると、1ショット分(30ml)で提供されます。

熟成年数が高いウイスキーや希少性が高いウイスキーは、値段が高いです。
1ショット(30ml)で、1万円を超えるなんてザラにあります。

30mlってビールやハイボールの量からすると、「ほんの少しじゃん」って思うかもしれませんが、アルコール度数が高いので、3杯も飲めば、しっかり酔っ払ってしまいます。

せっかくバーに来たのに、3杯しか楽しめないのは、残念ですよね?
なので、プロは30mlで注文せず、15mlで注文をします。

15mlで注文することを、ハーフ、又は、ハーフショットと言います。

単純に半分の量での提供になりますので、提供金額も半額になります。

同じ量を飲むと仮定した場合、

  • 1ショット…30ml×3杯
  • ハーフショット…15ml×6杯

となる為、いろんなウイスキーを楽しむことができます。

ストレートを注文する場合の注意点-1

ハーフショットについて説明しましたが、実際には、

  • 30ml
  • 15ml
  • 10ml

の3つの量で注文することが可能です。

この3つの中で、プロとしてオススメする量は、15ml(ハーフショット)です。
理由は、加水しながらウイスキーを楽しむことができ、量もちょうど良いからです。

たった5mlしか違いませんが10mlの場合、1口で飲み終わってしまうような量なので、加水の量が調整できず、変化を楽しむことができません。

ハーフショット以下で注文する際の注意点としては、お店によっては、15ml、10miで提供することを嫌がるお店があります。

業界の暗黙の了解的には、1ショット(30ml)で2,000円を超えるウイスキーであれば、問題がないとされています。

暗黙の了解がある背景としては、

  • 同じ注ぐ手間がかかったとしても、売上にならない
  • お客様一人当たりの単価を下げたくない(お店の品位に直結する)

というのが本音であります。

具体的に数値化すると、
1ショット(30ml)で1,000円のウイスキーを少量で注文した場合、

  • 15ml…500円
  • 10ml…333円

となってしまい、売上も上がらない為、店側も、もやもやした気持ちになります。

とは言え、どのウイスキーがいくらで販売されているのか一般のお客様がわかるはずもないので、「ハーフショットで1,500円くらいのウイスキーで…」と言えば、バーテンダーが選定して、ウイスキーを提供してくれます。
実際、私も同じようにして注文をしていますので、そんなに恥ずかしいことではないです。
※バーテンダーとしては、お客様が女性連れの場合は、どの価格帯のウイスキーを提供すべきか?という判断が非常に難しく、ある意味、バーテンダーの手腕が問われるところでもあります(笑)。

特に希少性が高いウイスキーの場合は、1ショット(30ml)で1万円以上で販売されていることもあります。
私の場合、希少性が高いウイスキーを注文する時は、10mlで注文しています。

お店側が、どういう値付けをしているのか次第ではありますが、15mlで1,000円〜1,500円するようなウイスキーは、良いお酒が多いので、あまり失敗することはないと思います。

ストレートを注文する場合の注意点-2

もう1つの注意点としては、必ず、お冷や(水)を飲みながら、ストレートで飲むようにして下さい。

バー業界の専門用語で、チェイサーと言われることがあります。

正確にはチェイサーは「追いかける」という意味なので、水以外の飲み物もチェイサーと言います。
例 チェイサー用でビールをくださいと言ったりします。

なぜ水を飲む必要があるのかというと、

  • 単純にアルコール度数が高く、酔いが回りやすいのでそれを防止する為
  • 喉への負担を軽減する為

の2つの理由があります。

当たり前のことですが、50度近いアルコールを飲むので、人によっては、喉が焼けたように感じる人もいます。
考え方によっては、消毒に近いかもしれません。
喉を痛めてしまう可能性がある為、ストレートで飲む場合は、ウイスキーを飲んだ後に、必ずお水を飲むようにしていただければと思います。

映画やメディアの影響で、「ウイスキーは、ロックで!」というイメージがあるかもしれませんが、プロは、ロックで飲むことは、あまりありません。
ほとんどストレートで加水しながら、ウイスキーを楽しんでいます。

バーに行かれた時は、一度、ストレートで飲んでみては、いかがでしょうか?

当店の20代のスタッフも、最初は色々文句を言ってましたが、いざ口にしてみると「美味しいかも…!」と言っています(笑)。

食わず嫌いになっているだけで、もしかすると、一番好きなお酒なのかもしれません。
是非、ストレートでウイスキーを楽しんでみてください。


おススメのシリーズ

【お知らせ】 この記事をご覧の皆様に、投稿者 福岡さんのお店「BAR DEEP」よりお知らせです。

飲食店の明日をご覧の皆様へ。
当店へご来店の際に、「記事を見たよ」とスタッフへ言っていただければ、最初の1時間の飲み放題料金を25%OFFにてご案内させていただきます。
福岡いらっしゃった折には、是非お立ち寄りください。

BAR DEEP 店舗情報

■住所 : 福岡県福岡市中央区西中洲1−14 プロスペリタ西中洲6F
BAR DEEP オフィシャルサイト
https://bar-deep.com/

■営業時間 : 平日・金土・祝日前…21時〜4時30分
日・祝日…21時〜3時30分
※営業日については、Instagramにて確認ください。

■Instagram
飲み放題へのこだわりが日本一のBARです。
https://www.instagram.com/bar_deep_nishinakasu/
■お仕事や御相談などお問い合わせ
fukuhashi0101@fukuhashi.jp

ウイスキー飲み方ストレート②

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

この投稿がよかったらシェアお願いします!
  • URLをコピーしました!

この記事に関するコメント

コメントする