バーテンダーが普段言わない本当のところ〜ウイスキーの飲み方(ストレート編vo.1)～

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今回は、ストレートという飲み方について、今さら聞けない本当のところをまとめていきます。

ストレートとは？

文字通り、何も入れずに割らないで飲む飲み方です。
焼酎の場合、生(き)で飲むと言われたりします。

お店によって提供のスタイルは少し変わったりしますが、チューリップの形をしたグラスで提供されていることが多いです。

初めに説明した通り、何も入れずに割らないで飲む為、ウイスキーのアルコール度数そのままを飲むことになります。

前回の記事で書いた通り、ウイスキーは40度。
アルコール度数が高いウイスキーの場合、70度近いウイスキーもあるので、初めてウイスキーを飲む人からすると、アルコール度数が高く、気が気がじゃないと思います(笑)。

ですが、良いウイスキーであれば良いウイスキーであるほど、そのまま原酒を味わいたいと感じる風潮があります。
良いお肉であればあるほど、塩やわさびだけで食べたいというような感覚です。

バーでストレートで注文すると、チューリップグラスに注がれたウイスキーと、写真のように水が入った小さなグラスが出てくることが多くあります。
また、お店によっては、スポイトみたいなものもついてきます。

こちらは、ウイスキーに加水する為の水です。
簡単に言うと「ウイスキーのアルコール度数は高いので、お好みで加水してください」というものです。

アルコール度数が高ければ、高いほど、原酒の味わいに近くなります。
ですが、アルコール度数が高いとアルコールの成分が際立ってしまい、ウイスキー本来の香りや味わいを感じにくくなります。
ウイスキーに水を少しずつ加水していくことで、アルコール度数が下がっていき、香りが開き、飲みやすくなってきます。
そして「あ、この味が一番好きかも？」というところで、加水を止めて飲むという感じで楽しみます。

一定以上、水を入れすぎると、バランスが崩れて水っぽくなるので水の入れすぎには注意が必要です。
具体的にどれくらいずつ加水するの？という話ですが、プロは、スポイトで1滴ずつ入れるような量を入れていきます。
水を入れては、飲み。水を入れては飲みという感じで、飲みます。

よく分からなくても加水しながら飲むと、周囲からは、「あの人、プロっぽい」と見えますので、是非、粋ってみてください。(笑)

どのウイスキーがストレートで飲むと最適なのか？

ぶっちゃけ、どのウイスキーでも良いというのが本音ですが(笑)、加水した時の変化が大きく、わかりやすいウイスキーは下記の2つです。

• アルコール度数が高い、カスクストレングスと言われるタイプのウイスキー
• ブレンデッドウイスキーと言われる複数のウイスキーを混ぜて作ったウイスキー

カスクストレングスは、樽からそのまま瓶詰めしたウイスキーでアルコール度数が高く、自分で加水をしていくことで、アルコール度数が下がる為、より変化がわかりやすいです。

ブレンデッドウイスキーは、複数のウイスキーがブレンドされている為、加水する毎に、ブレンドされた各々のウイスキーが個性を表してきます。

一度もウイスキーを飲んだことがないお客様でも「あ、本当だ！全然違う！」とリアクションをされるので、騙されたと思って、一度試していただければと思います(笑)。

バーに行って注文する際は、素直に、「ストレートで飲んで、変化がわかりやすいウイスキーをください」と言えば、バーテンダーが選んでくれます。

変に格好つけてにわか知識で注文しようとすると、バーテンダーも判断に困り、結果、痛い目(恥をかくこと)にあうことがありますので、小学生が注文するように素直にオーダーすることをオススメします(笑)。

次回は、ぶっちゃけのところ、プロはどうやって注文しているのか？について記事にしていきます。

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