共同経営が上手く行かない要因については前回の記事で述べました。
今回は、共同経営はどうすれば上手くいくのか、私の考えをまとめてみました。
共同経営のメリット・デメリット
デメリットは、2人で経営をしているので当然のことですが、人件費・社会保険等の経費が2倍かかるくらいです。(笑)
それ以外はメリットしかなく、1人だとここまで経営できなかったと思います。
以前の記事でも性格的な要素について触れましたが、
当社の場合、わかりやすい例えでいうと、
- 橋本…効率よく何でもこなせるけど、突き詰めることが苦手
- 福岡…覚悟を決めたら、最後まで突き詰めやり遂げるけど、要領が悪く1から10まで言われないとできない
という感じで、ゴールは同じでもアプローチの仕方が全く違います。だから、いろんなことに気付ける。
現在の業務分掌的な話でいうと
- 橋本…店舗経営
- 福岡…コンサル関係や営業の仕事をしつつ、店舗の戦略支援
と分かれています。
私は現場を離れたことで、マーケティング等、飲食以外の勉強時間を作ることができたことが大きく、自分の店をより客観視できるようになりました。
車の運転でいうと、「ブレーキがしっかり効くので、その分、アクセルを踏み込める」といった感じです。
私がバーテンダーとして現場に立っている時は、新作カクテルの味を決める際、味のチェックを必ず2人で確認をしていました。なので、より自信を持って、カクテルを提供していました。
共同経営の場合、全力で相談しあえる。
そして、お互い足りないところを、得意なことでカバーしていく。
失敗するリスクを徹底的に潰す。
これらが最大のメリットだと思います。
客観的視点の必要性
経営を1人で何かをやっていると思考が偏ってしまうんですね。
特に個人事業主やオーナー企業の場合、未知への挑戦の連続なので、その判断が本当に正しいのか判断ができないことも少なくない。
一方で、
「ビジネスを大きくしていくつもりはないから、問題ないよ!」
「誰かと仕事をしたくないから、1人でやっているんだ!」
という人もいます。
言わんとすることは理解できます。
とはいえ、なんだかんだ、飲みの席やたまにあったタイミングで、愚痴も含めた相談が出てきているのが実態で、特に同業同士の場合、お互い「代表」でやってるもんだから、相談されている側も、人様の事業なので、なかなか本音を言えないんですね。
ほとんどが相談に乗っている風で、サラッとした話をして終わり。
そして相談している側も、ある意味、自分の恥部を晒すことになるので、そこまで本音で相談できない。
特に年齢を重ねれば重ねるほど、言えなくなる。
経営をしていく上で、広い視野や客観的な視点をもつことは絶対に必要で、共同経営までいかなくても、本気で相談できる人は間違いなくいた方がベターです。
大手の企業でも以前は社内の生え抜きの方が相談役などになっていましたが、近年では、外部や他業界のスペシャリストの方を相談役として招いているケースが増えています。
客観的視点からのアドバイス、指摘、経営への提言は重要だと認識しているからだと思います。
客観的視点の外注化も考える
これまで共同経営は悪くないと書いてきましたが、とりあえずは一人で経営を始める方が殆どだと思います。
共同経営に興味はあっても、実際、すぐにビジネスパートナーを見つけることは容易ではないです。
なので、今行き詰まっている問題点を書き出し、それを解決できそうな専門家に相談すること等、相談の外注化は検討した方が良いと思います。
コンサル業界に足を踏み入れているからこそ言える視点ではありますが、1人で悩んでその場で無意味に足踏みするより、コンサル等と伴走し、無駄を削り、力点をかけるべきことに集中してコストをかけた方がよっぽど、ありたい姿(目標)に早く近づけます。
目先の資金を守ることも大切ですが、「時は金なり」で、過ぎた時間は戻ってきません。
ちなみに経営相談と言えば、金融機関や税理士会計士をイメージされる方もいらっしゃるでしょうが、そちらはお金と経理会計業務の専門家ではあり、事業展開や拡大に対するアドバイスや具体的提案は殆どありません。(自らが経営の実務をしたことが無いので当然と言えば当然かもしれませんが)
一般的にコンサルやコーチングなど、相談・支援系のアウトソーシングは、一件割高に感じることがあると思いますが、長期的な目線で考えると足踏みする時間を減らし、より早く目標へ辿り着く方法の一つです。
時代の潮流的にも、「何でも自社で業務をこなす」から餅屋は餅屋のように「選択と集中」で、切り出した業務をアウトソーシングする傾向にあります。
自分で手を動かしたから楽しいという気持ちもわかります。
ですがビジネスにおいては、掲げた目標を最短で達成することが大切です。
何でも相談することも、恥ずかしい等あるかもしれませんが、そのプライドは捨てて、「選択と集中」に徹した方がより良い形になっていくと思います。
注意点としては、共同経営の時に触れましたが、似たもの同士は微妙で、特に同業同士での相談は、関わっている市場や環境が同じなので、枠を超えた客観的な発想は生まれにくい印象があります。
外食産業を例にすると、同じ飲食店でも、バーとパティシエなど、うどんとパンのように、同じ材料でもアプローチが違う業態の方へ相談する方が参考になったり、刺激になったりするのではと思います。
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