当サイト「新規事業開発物語 〜中小企業のためのコンサルタント活用術〜」の筆者、コネクト編集部近藤淳司と、物語の原案及びワンポイントアドバイス提供のコンサルタント小野正博のスペシャル対談Part.2。
(Part.1はこちら)
コンサルティングの効用
小野「本宮にも成長がありましたね。そういうチームとしての成長を促していけるのもコンサルティングサービスの効用だと考えてください。
というのも、コンサルタントは実務のみではなく、いわば『研修や講演』も同時に行っている場合が多いからです。
一緒に考えながら企画を進め、多角的な視点からアドバイスを行い、クライアントにとって非専門的なことでも丁寧にカバーします。
これはクライアントに自分で考える力を養ってもらっているわけです。
物語の中でも中野が近藤に作業報告書の提出を求めていますが、そこで近藤は自分たちが置かれている会社の状況が初めて分かるわけです(第30話 問題ないのが問題だ 参照)。
日報には『特に問題なし』などと書かれている。
問題は山積みであるはずなのに。
『これ、マズいんじゃないか?』と近藤は気が付きます(笑)。
もしコンサルタントがいなければ、近藤はずっとこの先、会社がどういう状態にあるのか分からずに、開発部のリーダーという視点のままで過ごしていたことでしょう。
多角的なものの見方が出来るようになるためには、この物語のようにコンサルタントの力を借りるのが手っ取り早い、ということが実際にあります。
それと、山岡、沢田、近藤、本宮と、同じ会社でもここまで視点や意識が違うのか、ということは物語の中で強調したかったことです。
山岡は経営者としてSaaSをやりたい、沢田は物作りの立場からモバイル対応を早期実現したい、そして部下の近藤はどんどんやって来る仕事を右から左へとこなしているだけで、それに翻弄される本宮は開発部の人員を増やして欲しい。
とまあ、正にテンプレ設定のようにそれぞれがバラバラですね(笑)。
後で述べますが、そのように分断された意識が、最後には全社を挙げて一つになる、という方に向いたはずです。
登場人物の各自の意識が統合されていくプロセスを我々は描きたかったのです」
近藤「そうですね。物語の終盤では、良い意味でコンサルタントの中野が消えて、自分たちで課題を明確にして、自分たちで考え、より良い結果へと一丸となって向かって行きましたね。
終盤で中野の出番がないのは手抜きだからではありません(笑)。
でも、コンサルタントがそのように誘導をしていると言うよりは、軸となって多角的な視点から、一緒に物事を考え、問題を整理すれば、自然とクライアント自身が考えるようになっていくんだと思います。
もちろん、その為には頼りがいのあるコンサルタントであるということも重要でしょう。
安心して悩みを話せるくらいの信頼を得ることも必要でしょうし、もちろん、専門知識にも精通していないといけない。コンサルタントも大変ですね(笑)」
小野「僕は更にプロデュースもしちゃいますけどね(笑)」
Part.3につづく
新規事業開発物語
〜中小企業のためのコンサルタント活用術〜(全49話)
ある中小企業が、新規事業進出において、いかにしてコンサルタントと共に上手く進めたのかを描いコンサルティング・シミュレーション物語。
中小企業の経営層、新規事業担当者から話題になった物語です。



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