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中小企業のためのコンサルタント活用術を語る(Part.1)

中小企業の実態

当サイト「新規事業開発物語 〜中小企業のためのコンサルタント活用術〜」の筆者、コネクト編集部近藤淳司と、物語の原案及びワンポイントアドバイス提供のコンサルタント小野正博のスペシャル対談PART.1をお届けします。


近藤「ずいぶん長く続いた『コンサル活用術』もついに完結しましたね。とても苦労しました、本当に(笑)。
主人公はプログラマーということになっていますが、僕はBASICくらいしかやったことがない(笑)。
ICT業界のことは本当に何も知らなかったので、小野さんにずいぶんと教わりながらやっていきました」

小野「確かに苦労しましたねー。今回一番恩恵を受けたのは近藤さんじゃないですか?(笑)」

近藤「おっしゃる通り(笑)。小野さんの貴重な時間を頂戴していろんなことを学びました。
さて、今回は総括篇と言うことで、この物語の狙いがどこにあったのか、もう一度確認していこうと。それはあまり知られていない、コンサルティング現場が具体的にどういうものであるのか、でしたね」

小野「はい。コンサルタントの仕事には守秘義務がつきものですが、それ以上になかなか現場の空気や実態を伝えるのは難しいと感じます。フィクションを通じて議事録には残らないようなリアルを表現したかった。
対象を中小企業に絞っているのは、本来『コンサルタントが最も必要なのは中小企業である』と言えるからです

中小企業の実態

近藤「小野さんは常々、中小企業こそコンサルタントを活用すべきだと言っていますがどうしてですか?」

小野「業種にもよりますが、中小企業は個人事業主も含めると起業後3年以内に約7割が廃業しています(中小企業庁発表統計情報より算出)。また企業数に対する開業・廃業の割合を見ても近年は廃業が上回っています。
それでも自分だけは大丈夫、と思っていらっしゃる社長が多いのも事実です。
僕は好きじゃないのであまり使わない言葉ですが、いわゆる『人・物・金・情報』が不足している状態において、オーナー社長は経験と勘で勝負しているというのがありがちな実情だと思います。

実際に『コンサル活用術』のように、ワンマンの山岡社長が沢田、広末といった役員に相談せず、独断で開発部のリーダーである近藤に「SaaSの新事業を立ち上げろ」と押しつけるような形で仕事を振ることは良く見受けられます。
一方、仕事を振られた近藤の方は相談する相手もおらず、どうして良いのか分からないので闇雲にネットで検索して混乱する。
そういうことは中小企業では日常茶飯事です(第2話 SaaSの新規事業を立ち上げよ 参照)。

もしここでコンサルタントの中野がいなかったら、近藤が通常業務の傍ら必死で真面目に企画を練ったとしても、恐らくリソースが慢性的に足りない開発部では、直属の上司である沢田の一声で計画が頓挫したことでしょう。
沢田のプライオリティはWebアプリ『グループ・オン』の、モバイル環境への最適化でしたから」

近藤「確かに。最後の方で沢田に近藤も他の役員も『モバイルビュー対応が優先されるべき』と押し切られそうでしたしね(第43話 ユーザーは何が欲しい? 参照)。
ということは企画の早い段階で押し切られていた可能性は高いですよね。
中野がいたから言いづらかったのでしょうね。

実際にシーンとして描かれなかった設定としては、近藤チームが会議室から退席した後、役員たちが紛糾しているところを中野がしっかりと間に入って調整する、ということになっています。
もし中野がいなかったら、かなり頑固な沢田のことだから、対立したままで終わった可能性も高いですね。

ストーリーのおおよその流れは小野さんと僕で考え、実際のストーリーは僕が書いていたのですが、キャラが勝手に動き出す瞬間があります。
それが例えば近藤が沢田に押されてくじけそうになろうとしていたときで、本宮がしっかりフォローしてくれました。

もし本宮がチームの一員として目覚めてなければ、近藤に『自信を持て』なんて説得しなかったでしょうしね。
そもそも本宮も、新規開発に回すお金があったら開発部の人員を増やして欲しいと思っていたくらいですから(第26話 本音を知るは痛みを伴う 参照)

Part.2につづく


中小企業のためのコンサルタント活用術

新規事業開発物語
〜中小企業のためのコンサルタント活用術〜(全49話)

ある中小企業が、新規事業進出において、いかにしてコンサルタントと共に上手く進めたのかを描いコンサルティング・シミュレーション物語。
中小企業の経営層、新規事業担当者から話題になった物語です。

中小企業の実態

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