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飾って楽しむ、新しい畳のカタチ 「い草のドライフラワー」

い草のドライフラワー

リサーチャー 本間恵理

まずは香りを堪能「うわぁ~懐かしい!」

このアイテムが熊本から届くのを心待ちにしていた。賃貸物件、フローリングのわが家に畳がやってくる!畳と言っても、一畳まるまる届くわけじゃない。これは、花瓶やグラスに飾る、新しいカタチの畳なのだ。

いざ開封の瞬間。箱を開けて中身を見るよりも先に、まずは鼻を押し当てて、香りをたっぷり吸い込んだ。若くて新しい「い草のドライフラワー」が、懐かしい記憶をよみがえらせてくれた。

い草のドライフラワー

青くて若い、畳の記憶

私の家の近所には、家族経営の小さな畳屋さんがあった。私は学校が終わった放課後、いつもその作業場の前を通って帰っていた。無口なおじさんが、畳の上に覆いかぶさるような格好で、大きなまち針を手に作業していた。時々、奥さんも手伝う姿が、記憶の片隅に残っている。

作業中は細かい塵が出るため、換気のためにいつも作業場の窓が大きく開け放たれていた。その前を通ると、一瞬で若い「い草」の香りに包まれるのだ。

一日でどれくらいの畳を仕上げていたのだろう。週末になるにつれ、鮮やかな緑色の畳が何枚も積み重なり、おじさんの手仕事の成果が目に見えた。
私は子どもながらに「私の家の畳は黄色いのに、どうしてあの畳は緑色なんだろう?」と色の違いに疑問を持っていた。

うっかり倒しても、茎が折れても問題なし!

新しい畳は鮮やかな緑色をしているが、年数を重ねるにつれて淡緑、薄黄色、黄色、黄金色、褐色と変化していく。
この「いぐさのドライフラワー」は、福岡県柳川市に伝わる地場産業「花ござ」の技法や伝統のエッセンスを取り入れたインテリア雑貨。「花ござ」とは、染色したい草を織り込んでカラフルなデザインを楽しめる工芸品のこと。赤、黄色、青と、それまでの畳のイメージを覆すカラーバリエーションが特徴だ。

私のように住居がフローリングだったり、部屋が狭くてスペースが無い人でも、このい草のドライフラワーがあれば畳の香りを身近に感じられるはずだ。

試しに、パソコン作業をする手元に置いてみた。以前は、同じ場所に花を飾ってみたこともあったが、うっかり花瓶を倒してしまわないか怖かった。また、猫を飼っているので、テーブルの上を動き回ると花瓶を倒しやしないかとヒヤヒヤしていた。
このい草のドライフラワーなら、万が一倒れても水が入ってないので安心だ。もしこれが本物の花だったら、茎が折れたり、花がつぶれたりして戻せないが、い草の場合は束がバラバラになっても茎が折れても、効能が変わらないところがいい。

花瓶やグラスが無ければ、パッケージごと飾るのもアリじゃないか。表の穴から中が見えるなんて、こんな飾り方ができる花はなかなかないだろう。
「ていねいな暮らし」に憧れるのもいいけれど、継続するのはハードルが高い。ぜひ「ていねいな暮らし」リタイア組に試してもらいたいアイテムだ。


あれこれマルシェ ショッピング

今回ご紹介した商品は、「ショッピングサイト あれこれマルシェ」にて、ご購入いただけます。

リンク先にて商品詳細を是非ご覧ください。

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