前回、前々回の「デジタルを起点としたお客様接点の重要性(1)、(2)」では、デジタルが生活に浸透していっている中で、消費者と飲食店側の使用しているデジタルツール、web広告などに乖離があると書きました。
今回、それでも飲食店がなかなかデジタルへ投資ができない理由について感じることを書いていきます。
なぜ飲食店は、行動しないのか?
これだけデジタルが日常に溶け込んでいるのに、デジタルへの投資へ踏み切れないのはなぜでしょうか?
- 投資できる費用がない。
- 誰に相談して良いかわからない。やり方がわからない。
- 成果がわかりにくい。継続できない。
- 現場の仕事以外に時間を割けない。
のどれかか、全部だと思います。(笑)
投資できる費用がない。
飲食店のコスト構造ですが、
- 食材などの仕入れ…約30%
- 人件費…約30%
- 家賃…約10%
- 水道光熱費…約10%
- 雑費・諸経費…約10%
- 利益…約10%
という感じです。
お酒をメインで扱っている場合は、「生ものの仕入れが減る(ロスが少ない)」「オーブン等、ガスの使用頻度が少ない」ので、もう少し利益率が上がります。
実態としては、かなり優秀なお店だったとしても、利益率は20%くらいだと思います。
結局のところ、実店舗ビジネスなので「いかに客数を回すか?」が重要になります。
(※一方で、一定以上の売上が出始めると、人件費等の固定費が薄まってくるので、収益性は一気に上がります。)
店舗によって差異はあるものの、見ての通り広告費を捻出しにくいコスト構造になっています。
最近では、光熱費や仕入れの高騰もあるので、仕入れ原価を商品代へ価格転嫁していないお店はかなり厳しい経営状況にあるはずで、これに銀行等からの借り入れ返済があるとなると、とても広告費どころではありません。
食事メインのお店の場合、ECサイトでの販売やUber Eats等で店舗にご来店いただかなくても販路を開拓できる方法はありますが、お酒メインの場合、そう同じようにはいきません。
またこの記事でも何回も書いてますが、お酒が好きなコアファンの獲得も大事ですが、より客数を回すビジネスなので、それよりも裾の尾を広げるような活動がやはり重要だと思います。
それでも、対面営業だけではなかなか苦しいのが実態だと感じています。
じゃあそんな中、具体的にどうやって広告運用資金を作るのか?という話になりますが、
予算がないなら、いかに小さく始めるか?しか方法はありません。
先日の記事でも書きましたが、当店で配信しているInstagram広告は、エリアやターゲットの性別、年齢層を絞って配信しているので、月間1万円ちょっとくらいの予算でかなり多くの方に見ていただいています。
動画もiPhoneで撮影、無料の編集アプリで作成していますので、機材的な投資はほぼゼロです。
これを食べログなどのポータルサイトに掲載するとなると、恐らく3〜5万円/月がミニマムコストだと思いますので、それらよりは小さく始めることができます。
もし、Instagramの広告出稿状況について詳しく聞いてみたい人がいましたら、この記事最後に掲載のメールアドレスまでお気軽に御連絡ください。
誰に相談して良いかわからない。やり方がわからない。
今でこそ私もWebへの知識が若干ありますが、現場に立っている当時はそんな知識はありませんでした。
それこそネットで検索するといろんな専門用語が書いてありますし、メリット・デメリットすらわかりませんでした(笑)
結果、「よくわからない。辞めよう」となったり、「Web制作会社の営業に騙された」という人も多いと思います。
勿論、お店に来られているお客様にもWeb関係に精通する会社に勤務されている人がいることもあると思いますが、まずは一旦、デジタルマーケティングを概略的に理解するために自分で勉強した方が良いです。
そうでないといざWebサイトを制作する時に、丸投げになってしまい、誰のサイトかわからなくなってしまいます。
現在、Webサイト制作やSNS関係の無料のセミナーはたくさんあります。
セミナー会社も自社コンテンツであるバックエンドの講座を売るために、無料セミナーの内容もだいぶ充実してきています。
いくつか受けてもらえると、だいたい傾向がわかってくると思いますので、少しだけ勉強することをオススメします。
こちらも無料のセミナーを聞きたいという飲食店経営者の方がいらっしゃったら、ご紹介しますので、お気軽にご相談ください。
■飲食店のマーケティング、SNSなど広告の御相談、お問い合わせは
fukuhashi0101@fukuhashi.jp
次回に続く
【お知らせ】 この記事をご覧の皆様に、投稿者 福岡さんのお店「BAR DEEP」よりお知らせです。
BAR DEEP 店舗情報
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日・祝日…21時〜3時30分
※営業日については、Instagramにて確認ください。
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