前回と同じ日の夜。
伸宏、仕事から帰ってくる。
伸宏
「ただいま」
「お帰り」
「YUNAMONの様子は?」
首を横に振る、玉子
「ううん・・・」
「そうか」
しばらくの沈黙。
伸宏、思い立ったように箱を出してくる。
「どうしたの?」
伸宏、ガサガサ箱の中の緩衝材をあさる。
「あった! ニトリでもIKEAでも必ず箱の中に入っているものと言えば?」
「え? ・・・あっ」
「取扱説明書!」
伸宏、説明書らしき冊子のページをめくる。
「ダメだ」
「どうして? 」
「最初の紹介文は日本語なのに、全部英語だ」
「そんな・・・」
伸宏、1一ページずつページをめくりながら、
「これも英語!、これも英語!!、これも英語!!!」
「Stop it! やめて! Stop it! もう、やめて!!!」
伸宏、悔しそうに止まる。
「わたしたち・・・英語を読めないのよ・・・」
「ボクたちは後悔した なぜ今まで英語を本気で勉強して来なかったのだろう と 」
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