お家で伸宏の帰りを待つ玉子とYUNAMON
伸宏
「ただいまー」
「パパ帰ってきたモン」
「おかえりー」
「YUNAMON 学校どうだった?」
「That’s cool.」
「えっ? クール? 寒かった?」
「そうそう。学校の廊下って、なんであんなに冷たいんだろうねって、ちがう!!」
「That’s cool. イケてるってことだモン」
「何が That’s cool. だったの?」
「いちばんcool.だったのは、皆が背負っている四角い箱モン」
「ああ!ランドセルのこと?」
「そう、ランドセル。
あの箱の中にわざわざプリントアウトしてテキストを詰めて
背負ってくるモン」
あの箱の中にわざわざプリントアウトしてテキストを詰めて
背負ってくるモン」
「That’s cool.」
「確かに“ipad”ひとつ持って行けば良い話だもんね。
昔からの習慣だから疑問に思わなかったわ」
昔からの習慣だから疑問に思わなかったわ」
「昔、二宮金次郎って人がいてね。彼は貧しい農家の子供で学校にも行けず、薪を運ぶ仕事をしていたんだ。」
「ランドセルを背負うように薪を背負いながら、金次郎は少しでも知識を付けようと、本を読みながら山道を歩いたんだ」
「それって、歩きスマホ、というのと一緒じゃない?
先生がやっちゃダメだって言ってたモン」
先生がやっちゃダメだって言ってたモン」
「確かに、前が見えないから危ないわねぇ」
「あたっ!そんなものかな?」
笑う玉子とYUNAMON
「初めての学校は、不思議なことだらけ
この時代は大変だったんだな、、、モーン」
この時代は大変だったんだな、、、モーン」
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