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公言すること、自ら発信することの重要性 | パラレルワークのススメ 第2回

前回の「わたし、ゴスペルOLになりました」に続き、好きなことも同時並行で仕事にできた橋沢さんに、仕事をしながらパラレルワークに広げていく考え方、そして具体的な行動についてお話しいただきました。


仕事をこなしていくことでできるものとは?

せめて自立して親に心配をかけないよ うにした上で音楽活動をしようと、急遽就職活動をして無事に新卒で社会人デビューをした私でしたが、1年目は新しいことしかない社会人生活に追われ、歌を歌うこともなく過ぎていきました。

2年目に入ると相変わらず仕事に追われてはいましたが、一つだけ変化が。それは「あ、この仕事やったことあるかも」と仕事に対して思えるようになったこと!
1年目、先輩の退職により入社後わずか2ヶ月で独り立ちせざるを得なかった私は、「仕事に少しずつ慣れる」なんて余裕は与えられず、事務職が担当する全ての業務を一気に経験していました。自分が何をしているのか(これは何のためにしている業務なのかとか、自分の部署の担っている仕事全体の流れのどの部分に当たる業務なのか、みたいなこと)も分からない状況で闇雲にただやっていたんです。

けれどそれが2年目になると、かつて「初めて」だったことが「やったことある」に変わっていたんですよね。些細なことのようですが、この差は私にとってとても大きかった!「全く知らない、未知のもの」から「やったことある、ということは何かしらメモが残っているはず!(=ヒントがある)」と思えるのは、精神的な余裕を生み出してくれました。
そしてやっぱり一度でもやったことがあるものというのは、初めての時よりも格段にスムーズに仕事が進められます。つまり仕事にかかる時間も少なくなっていく、おかげで残業の時間も徐々に減っていきました。

パラレルワークと副業の違いについて

ちょっと話が逸れますが、ここで「パラレルワークと副業の違い」について簡単にお話ししておきますね。

『副業』=メインの仕事(本業)に対して、お金を稼ぐことを目的としてサブ的にする2つ目以降の仕事のこと。
『パラレルワーク※』=パラレルは並行・並列といった意味の単語です。パラレルワークは複数の仕事を並行して行なう、複数の仕事を並列で持つといった複数の収入源を持つ働き方のことを指しますが、この中には営利活動だけではなくボランティア等の非営利な活動も含まれるとされています。

※経営学者・ピータードラッカーが著書『明日を支配するもの』の中で提唱したパラレルキャリア(本業を持ちながら、第二の活動をすること)と同義と捉えられます。

複数持つ仕事の位置付けや目的が違うので、「2つ目」というところは同じでもその始め方や選ぶ内容が全く違ってきますし、長期的な目標か短期的な目標かという部分でも副業とパラレルワークでは見ている未来が全く違うと思います。
話は戻って社会人2年目の私。(笑)精神的な余裕が生まれたこと、残業が減ってまともな時間に帰れるようになる日が出てきたことで、私は再び歌について考えられるようになっていきました。

歌って喉の筋肉運動でもあるので、いわゆる体の筋トレと同じことが言えるんです。使わないと衰える。1年もレッスンをお休みしてしまったので、相当衰えているだろうなと思った私は、とにかくまずレッスンを再開しよう!と決めました。
そこで私が取った行動こそ、パラレルワーカーとして取るべき行動のポイントの3つ目!
それは『周りに言う』ということです。


パラレルワークで好きなことも仕事にするためのポイント

Point③:周りに言う!

私の場合はまず会社で上司や同僚、同期の仲間に「歌のレッスンに通い始めた」ということを話しました。それだけ?と思われそうですが、それにより上司はレッスンの日になると「今日はレッスンでしょ?早く帰りなよ」と応援してくれたり、同期は発表会を聴きに来てくれたり、会社の飲み会でカラオケに一緒に行った人から「橋沢さん、めちゃくちゃ歌上手いんだよー!」と社内に口コミのように私が歌をやっているという情報が広がっていきました。

パラレルワークってどこでどんなことがご縁になってチャンスが舞い込んでくるか本当に分かりません!だからとにかく自分がやっていることを周りの人に言っておくということがチャンスの扉を開きます。

これは別に「パラレルワークをスタートさせている」と公言するということではなく、自分が好きなこと、得意なこと、やっていることを周りに知っておいてもらうくらいの軽い感じでOKです。私もこれで過去にいくつのお仕事のチャンスをいただいたことか!

【実際に私が周りに言っていたことで、歌うことがお仕事になっていったケース】

  • 講師業に興味あります!と言ったことでキッズ向けの歌のクラスのオファーをもらう。
  • 全く別ジャンルで知り合った友達から「たしかゴスペル歌ってたよね? 仲間とゴスペル歌いたいんだけど教えに来てくれない?」と突然連絡をもらう。等々…

そして周りに言っておくと良いメリットがもう一つあります。
それは『情報が集まってくる』ということ!

周りに言うことで自分の情報が広がっていくと同時に、その情報を知った人が今度はそれに関する情報を自分にくれるようになるんです。

例えばキティちゃん好きな人が「キティちゃん好き」を公言していると友達が旅行先でご当地キティちゃんをお土産に買ってきてくれるようになって、自力以外でもキティちゃんグッズがどんどん増える!みたいなイメージと言ったら分かりやすいでしょうか?

自分一人での情報収集力には限界があるけれど、知ってもらうことで周りが情報をくれるようになります。それでまた新しいご縁やチャンスが広がっていくわけです。(私もこのおかげで、後々本格的に歌う活動がスタートしてからコンサートに誘える人が増えたりしました!)

周りの人が応援してくれたり情報をくれるのってやっぱり単純に嬉しいので、自然と感謝の気持ちも湧きますよね!このポジティブな関係性もまた、辞めないままでパラレルワークをやっていく上ではとても良い循環を生み出します。

皆さんも好きなことやこれからパラレルワークとして2つ目の軸にしていきたいことについて、家族・親戚・会社の人・友達・恋人等々、周りの人に是非話してみましょう!
周りの人に言いにくいのであれば、今の時代はSNSで発信するのも有りだと思います。

絵を描くのが好きで、Instagramに投稿していたら絵の依頼が来た!なんてことが実際に起こる時代です。
入口はどこに転がっているか分かりません。最初から「仕事にする!」なんて気負わずに、まずは自分の好きなことややりたいことを知ってもらえるきっかけを気軽に作っていきましょう。
次回は入社3年目!オーディション合格と就活時の目標にしていた3年目が訪れ、いよいよ決断の年を迎えます。
パラレルワーカーの道を進む事に決めた理由と、その時に大事にした事についてお届けします!


(編集部)
「仕事をしながら、別に熱中していること、やろうとしていることを公言する!」
一昔前ならなかなかできなかったことです。(仕事をおろそかにしてるんじゃないかと思われるネガティブな不安)。今は個人のネットビジネスや動画配信など、「〇〇しながら」「〇〇と同時に」と活躍の場を広げられる時代です。パラレルワークはそれほど敷居の低いものになっています。

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