今回紹介する書籍は
ウイスキーに、誘われて
〜英語で旅するバーテンダー(ニュージーランド・カードローナ蒸留所編)〜
投稿者 下村 さき
これは、ウイスキーをキッカケとした旅行記だ!
ウイスキーの、というよりもお酒全般に知識がない私は、かなり身構えて読み始めたのですが、実際は前述の通り旅行記に近かったので、気づくと前のめりに読みふけっていました。
乗り継ぎの際に、スーツケースが紛失する場面では、ウイスキーの話だということはすっかり忘れ、「旅行って、本当にトラブルがつきものだよねぇ」と思いながら、著者の経験に思いを馳せていた私です。
これは「英語で旅するバーテンダー」のお話。
サブタイトルにもあるように、これは「英語で旅するバーテンダー」のお話。よって、旅先で現地の人たちとのやりとりの描写については、多く英語で書かれています。
もちろん訳が書いてあるので、読むのにまったく支障はないのですが、これが、とても面白かったです!
私自身が英語ができないからというのもあるのですが、「私がこんな場面に遭遇したら……言いたいことも言えないし、というよりも相手が何て言ってるかわからなくてテンパってしまうだろうなぁ」という思いと、「なるほど、こういう場面ではこういう言い方をすると良いんだ」とか「こういう訳になるんだ」などという新たな発見で、「この場面も英語のやりとり見てみたかったな」と思うほどでした。
それにしても、です。あまりにトラブル続きだったので、カードローナ蒸溜所からの帰り道を心配しながら読みました。
でも、無事にたどり着けたようで、安心しました。(もちろん、レンタカーなのに車検切れの車を借りさせられていたことは別として)
トラブルも多くありますが、その中でも親切な方とのやりとりがほほえましく、ほっこりした気分になりました。
「大阪に行く予定があるから、そのときに福岡までボトルを持って行ってあげる」などと言ってくれる人がいるのですね!
距離感がわかっていないにせよ、この方の場合、距離感がわかっていても「大丈夫、任せて」と言ってくれそうな親切さに感じました。
少しだけつけた知識を主人に披露したくなってきました。
私自身は、お酒は飲みますが、味の違いなどにはとても鈍感です。
もともと第三のビールとビールの違いもほとんどわからないですし、出産後は主人の付き合いで飲む程度にしか飲まなくなったので、なおさら「飲みやすいものを飲むくらい」という飲み方しかしません。
なので、ウイスキーに関しても、若き頃の著者と同じく、スコッチだとかバーボンだとかモルトだとかはなんだかまったくわかりません。
が、この本を読んで、少しだけつけた知識を主人に披露したくなってきました。
偶然にも、主人はウイスキー好きで(バーボンとかスコッチだとかの好みは知りませんが)毎晩ストレートで飲んでいます。
最近「丸氷作れる機械がほしい」と言っていたので、なかなか一緒には行けないバー気分を味わってもらうためにも、こっそり調べてみようかと思いました。
家庭で再現するのは大変そうですが、そんな体験もまた、楽しいかな、と。
書籍情報
ウイスキーに、誘われて
〜英語で旅するバーテンダー(ニュージーランド・カードローナ蒸留所編)〜
著者:住吉 祐一郎
編集:近藤 淳司
この記事に関するコメント