場面は野村伸宏、玉子夫婦のマンション。
23時過ぎ。リビングのテーブルの上に鏡を置き、パジャマ姿でスキンケアをしている玉子。その背後には大きなダンボール箱が映り込んでいる。
玉子
あー !! もう、早く寝ないとお肌荒れちゃう、って言いながらパックして….. パックしてたら遅くなって どうしたらいいのかしら….
伸宏が仕事から帰宅する。
「あー疲れたーっ」
鞄を置き、上着を脱ぎ、イスに座る。 会話が無いまま、しばらく時が流れる。 玉子、スキンケアをしながら、伸宏の方を見ずに尋ねる。
「何なの?」
「何?」
(ちょっとイラっとした感じで)
「あれ!」
「あれ?」
「箱!」
「箱?」
伸宏、ようやく箱の存在に気づいて尋ねる。
「何これ?」
「はぁ? 知らないわよ!のむらのぶひろ様、って書いてあるでしょ。 お金ないのにまた余計な物買ったんでしょ! 」
「え!? 知らないよ〜 だって、この間落札したイレコミ君は、昨日届いたもん」
「イレコミ君だか タレコミ君だか知らないけど 一体いくらしたのよ!?」
伸宏、恐る恐る手のひらをパーにする。
「え! あんな人形が500円もするの?」
「いや たったの・・・5000円」
「ちょっと いい加減にしてよ! 私はね 自分の買いたい化粧品を我慢して 一生懸命 家計のために節約してるんだからね!!」
「わっ、わかってるよ〜」
その時、箱から上半身だけ飛び出してくる美少女ロボットYUNAMON!
「モーン ちょっと! ちょっと! 二人とモン!」
「うるさい!」
「こりゃまた 失礼致しました!」
と言って箱の中に戻る。
「ええええー--!!!」」
「Hi there. I’m YUNAMON」
「この日から、私ことYUNAMONの ふしぎな2単語英会話生活が始まったんだモン!」
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