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甘い汁の正体 / ウイスキーの魅力

ウイスキーの魅力

このシリーズの記事ではバーテンダーの私が、BAR初心者やウイスキーを初めて飲む人でも分かりやすいように、またお酒が飲めない小学生でも楽しめるような内容で説明しています。

そのため、厳密に言えば定義等が違うこともありますので、ご了承ください。
「こんなものなんだ!」と全体像を掴んでいただければ幸いです。

甘い汁

前回の記事では、そもそもお酒とは何なのか?について解説しました。

酵母菌が糖分を分解すると、アルコールと炭酸ガスが生成される

ということでしたね。

そして、甘い汁の原料次第で日本酒になったり、焼酎になったり、ワインになったりするということを覚えていただければOKです。

甘い汁についてですが、ブドウは果実を潰せば果汁が出るので、甘い汁を作り出すことは何となく想像しやすいと思います。

しかし、ウイスキーの原料である大麦や小麦等の穀物から、どのようにして甘い汁を作っていくのでしょうか?

今回から、その方法について解説していきます。
※ウイスキーは様々な穀物から作られていますが、代表的な大麦を例に解説します

大麦からどうやって甘い汁は作られる?

大麦そのものには水分がほとんど含まれていないので、大麦をいくら絞っても甘い汁は出来ません。
甘い汁を製造するには、水が必要になります。
一方で、単純に水に浸したところで甘い汁は出来ませんので、ちょっとした一手間加えて甘い汁を作っていきます。その方法とは、

大麦の中にあるデンプンから糖を生成していく

ということです。

「デンプンから糖?」と頭が混乱してしまうと思いますが、実はこのデンプンから糖を作る経験は、誰もが経験したことがあるのです。

どのタイミングで経験しているのか?それは、食事のタイミングです。
皆さんも白米を食べている時に、お米を甘く感じたことがありますよね?
幼少期にはご両親から「お米は噛めば噛むほど甘くなるから、よく噛んで食べなさい」と言われた人もいると思います。
では、なぜ甘く感じるのかその理由をご存じでしょうか?

それは、

白米に含まれているデンプンと唾液に含まれている消化酵素の働きで、デンプンが糖に分解されるからです。

つまり、お米から糖を生成(甘く)するには、

「デンプン」と「酵素」が必要

ということです。

では、大麦でどのようにして、デンプンから糖に分解していくのでしょうか?

大麦にもお米と同じようにデンプンは含まれていますが、デンプンを糖に分解する為の酵素がないと甘くすることができません。
ということは、何かしらの方法で酵素を作り出す必要があります。

どうやって酵素を作り出すのか?
実は、大麦を発芽させることで酵素を作り出すことができるのです。

次回は、なぜ大麦を発芽させると酵素が生み出されるのかについて、解説します。


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ウイスキーの魅力

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