読めば飲みたくなる「ウイスキー」の魅力

ウイスキーの魅力

バーテンダーをやっていると、

「ウイスキーって何から造られているの？」
「他のお酒とどう違うの？」
「どこが美味しいの？ってか甘いってなんで？」

という質問をいただくことがあります。

各種メディアでは、ジャパニーズウイスキーの特集が組まれる程注目を浴びているウイスキー。
しかし、今発売されているウイスキーの多くが、海外産のもので種類も多く、値段だけ見ると、量の割には高く、美味しさがよく分からないという声も少なからずあります。

1度も飲んだことがない人や、美味しいウイスキーを飲んだことがない人からすると、当然のことだと思います。

実際、どれくらいウイスキーが飲まれているのか調べてみました。

日本国内のお酒全体とウイスキーの消費量の推移を見ても、お酒全体の消費量は年々下がっている中、ウイスキーは10年で消費量が78％増加しており、国内でもウイスキーを選択する方が増えている状態です。

等、様々な背景はあると思いますが、コンビニで高級なハイボール缶が販売され始めたように、今では人気のお酒の一つになりました。
結論から言うと、バーテンダーだからというわけではなく、私にとっては、もの凄く美味しいお酒だと思っています。

私も学生の頃、
「マスター、バーボンをロックで」
的なシーンをドラマやマンガで見たことがあるので、ウイスキーの存在は知っているものの、この業界に入るまでウイスキーをほとんど飲んだことがありませんでした。

私は世代的にもハイボールが市場に浸透し始めた時期ではありましたが、それでも、自らハイボールを飲むことはなく、寧ろ、マズいと思っていたので、ビールや焼酎、日本酒という感じで飲んでいました。

唯一、美味しいなと感じたウイスキーの飲み方が、学生時代に教えて貰ったウイスキーにライムを搾って、ジンジャーエールで割るというウイスキージンジャーでした。

とにかくウイスキーは、

「アルコール度数が高くて、美味しくない」
「罰ゲームのお酒」

という評価で、子供の頃に大人がビールを飲んで「生き返る！」とか「美味い！」と言っていることが理解ができなかったように、ウイスキーの美味しさも理解ができませんでした。

そんな私でも、今ではハイボールをよく飲んでいますし、良いウイスキーであれば、好んでストレートで飲むようになりました。

今回は、私の経験談をベースに、ウイスキーの魅力や美味しさをご紹介していきます。

そもそもウイスキーとは？

改めて、ウイスキーの定義について、調べてみました。
サントリーのウイスキー入門がわかりやすかったので、ご紹介します。

ウイスキーの定義は、それぞれの国によって異なっており、原料、製法、熟成年数などが各国ごとに定められていますが、一般には次のように定義されます。

「穀類を原料として、糖化、発酵の後に蒸溜をおこない、木製の樽で貯蔵熟成させてできるお酒」

とくに重要なのが、木製の樽においての貯蔵熟成

ウイスキーは樽の中で長い年月をかけて熟成するがゆえに、深い琥珀色をしており、この熟成によってウイスキーの香りがまろやかに、そして深いコクを持つようになるのです。
※引用元：ウイスキー入門　

熟成は何となくわかるけど、
「仕込・発酵・蒸留って何？」
「どうやって、原料の大麦やトウモロコシがお酒になるの？」
と思う人も多いと思います。というかそう思って当然だと思います(笑)。

もう少しかみ砕いて説明をすると、甘い汁+酵母菌という要素が集まれば、お酒と言うことができます。

「甘い汁は、何のことを指しているのか？」
「なんで菌が入ると、お酒になるのか？」
もわからないと思います。

次回は、そもそものお酒の定義や考え方について、解説します。

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