少し個人的な話になりますが、7月1日〜7月15日までの間、博多祇園山笠という地域のお祭りがありました。
博多の街のエリアごとに、お神輿のような山があり、私は中洲流れというエリアに所属してます。
もう少し詳細を話すと、中洲流れの中でも、細かく1丁目、2丁目等分かれており、更にそこから〇〇会等、小さな集団があり、会のリーダー格の人から紹介を貰わないと参加することはできません。
私はたまたま、自分のお店の近所で朝までやってる居酒屋があり、そこのオーナーが山笠に長く関わっている方で、とある時にお誘いを受けて、参加させていただいております。
コロナで延期や制限があったこともあり、今年は実に4年ぶりの制限がない開催でした。
改めて、そこで感じたマネジメントのスタイルについて感じたことを書いていこうと思います。
優先順位が明確なマネジメントスタイル
各街ごとに組織があり、そこからまた小さな集団があるので、どこに所属しているのか次第で、大きく方針が変わります。
山笠期間中、山笠を最優先させる組織もあれば、そうでない組織もあったり…。
私が所属している組織では、下記がルールとなっています。
- 1に家族、2に仕事。山笠への参加は、3番目。家族と仕事がしっかり両立できているから、山笠に参加できる。なので、家族・仕事を優先しない人は、参加してはいけない。
- 山笠期間中、全力で楽しんで良いが怪我がないように、体力的に2割は余力を残す。怪我をしたら元も子もない。
- 失敗することは問題ない。失敗から学んで次に活かす事。
所属している会によって方針は、様々です。他の会の方針を否定するつもりもありません。
ですが、私は会の方針は、時代にマッチしており、非常に共感している為、毎年参加しております。
極端な話、急遽仕事で来れなくなった場合、直前で不参加となっても全く問題ないです。何なら「仕事、大丈夫だった?」と心配されるくらいです。
私が所属している組織の環境が、居心地が良く、年に1回、それもたった数日しか参加できなくても、全国から博多に集まって、楽しんでます。
明確な指針があるから、自発的に行動ができる。
上記で書いたように、ルールが非常に明確でわかりやすいんですね。
大方針があるので、この大方針以外は、自由なんです。
これが何もルールがないと、空気を読んだり、自分をあまり前に出せない等で、楽しめない。結果、自由度がある分、メンバー内でお互い確認し合う文化が生まれているように感じます。
私が所属している会は、30代以上が多く、企業務めで管理職も多いので、社会的教養が高いこともあります。
それでも、特に明確な指示もない状態で、自ら行動する人がたくさんいる組織というのは、やはり明確な指針があり、先輩後輩の関係がしっかりしているからだと感じました。
優先順位をつけるのが難しい飲食店
優先順位をつけるということは、何かをしないことを決めることともとれます。
普段ご来店くださっているお客様の8割が、〇〇の商品を注文するというのは、ブランドであり、店舗側が決めた優先順位ではありません。
小規模店舗の場合、一人で何から何までしないといけないので、仕事を明確に分担することも難しいです。
結果、あれもしろ、これもしろになってしまいます。
山笠のリーダーのように、「うちは〇〇を大事にしている」と明確に答えられますでしょうか?
また、働いているスタッフも同じことを言えるでしょうか?
商品ではなく、店舗との差別化は、優先順位の明確化から始まりそうな気がしています。
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