店側が困ってしまうお客様（前編）

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どういうお店を経営しているかにもよりますが、どんなお店にも常識が欠けている・少しマナーがなっていないお客様は、一定数います。
お店の客単価が高いお店はそれなりのマナーが求められるので、比較的客層が良い傾向にありますが、今の時代は、正直何とも言いがたいところがあります。
推測にはなりますが、昔と比較して、会社の先輩等が飲み方を教えるような文化がなくなってきていることも影響しているのかな？と思っています。
※お客様=神様と思うような勘違いお客様が生まれやすくなっているのかもしれません。

当店の場合、同業他社と比較すると少し客単価が高いこともあり、基本的に良いお客様（本当に真摯な方が多い）が多いですが、それでも良いお客様ばかりが来店されるわけではありません。

感覚的には、1回/月くらい何かしら起きてます(笑)。
サービス業なので、お客様に気持ちよく帰っていただくことをゴールとしていますが、スタッフも人間なので、イラッとくることは普通にあります。

今回は、バーでの事例にはなりますが、「こういう時、店側は困っています」という事例を記事にしてみます。たぶんカフェも含めた他の飲食店も、同じことを思っているはずです(笑)。
この記事を読んでいただいている方も飲食店を利用されることはあると思いますので、ちょっとだけ、ご自身の行動を振り返ってみていただければ幸いです。

お店側が困ってしまうお客様その1　隣の席の人に、すぐ絡もうとする人

バーの場合カウンターがあるので、お一人でご来店いただくことが少なくありません。
その為のカウンターですし、何も問題がないのですが、隣に座っている人に、(半ば無理矢理？)話かけようとする人がいます。

特に、ケースとしては、1人男性客が1人女性客に話しかけることが多くあります。
男性が女性に声かけすることは、人間の本能というか至極普通のことであると思いますが、たまに2人の空気が地獄のようになっていることがあります。
「あ、違ったかも？」と気付いてその時、さっと引けば素敵なのですが、それが理解できないエスコート力、ゼロの人がたまにいます。その時は、この人ってモテないんだろうなーと思って、バーテンダーは見ています(笑)。
※ぶっちゃけ、男女の場合、女性側からするとその男性の顔がタイプだったら、何を話しても許されます(イケメンは正義です)。

店側としても、間に入って上手く会話が弾むようにしたいと考えていますが、間に入るにも限界があるので、そういう痛い人にならないように注意していただきたいです。
実際、一人でお店に行く理由は、状況により様々あると思いますが、なんだかんだで本音としては、「誰かと話をしたい」という気持ちが根底にあるはずです。

たまに「誰とも話をせず、一人で飲みたい」という人がいますが、そう言いたいだけで、絶対話をしたいと思っています。
見ず知らずの人との出会いが良いきっかけにもなりますので、話しかけることがダメとは言いません。寧ろ、そういう出会いの場であって欲しいと思っています。
しかし、話をかけられた側が楽しいと思うかどうかは別の話で、「なんでこの人の対応をしないといけないの？」と思う人も一定数います。
なので、隣の人に話しかける時は、様子を伺いながら話をしましょう。

また、「他の席が空いてるのになんでここに案内されたのかな？」と思うこともあると思います。
店側は、接客動線上サービスがしやすい（満席になっても、サービスクオリティが落ちない）ように案内をしたり、またお客様同士で言い合いにならないようにしたり等、様々な要因を予測・考慮して席を案内しています。

わかりやすい事例でいうと、仕事の話をしたいお客様と、仕事の話をしたくないお客様がいらっしゃった場合、席を隣同士にすると、お互い嫌な気分で過ごしてしまう可能性があります。最悪なケースでいうと、スポーツや宗教じみた話の時ですね。
特に野球の場合、〇〇球団のファンという人が多いので、チーム同士が敵対している場合、最悪です。

そういう時は、バーテンダーが間に入って、話題を変えるように立ち回ります。
※たまに「どこのファンだ？」って言われた時は、「〇〇選手のようなプレーが好きですが、別にどこがファンとかないです」と言っていつも逃げていました(笑)。

なので、仮に知り合いのお店で、席が空いてたとしても、勝手に座らず、「どこに座って良いですか？」と一度相談した方がベターです。

お店側が困ってしまうお客様その2　単純にうるさい

瞬間的に笑いが起きたりすることは、どこの場所でもあると思いますし、外食はコミュニケーションの手段の一つと思っているので、何も問題ないです。
しかし、お酒が入り、あまりにも大声で話をしたりすると、さすがに他のお客様に迷惑がかかってしまいます。
仮に、その店に他のお客様がいなかったとしても、新しく入ってこられたお客様がその光景を目にすると、「あーここってこんな感じなのね」と思われてしまう可能性があります。
店側としても、盛り上がっているところに水を差すことはあまりしたくないので、少し気にしていただければ嬉しいです。

あと少し別の意味になりますが、作業中にめちゃくちゃ話かけてくる人がいます。
グラスを洗う・拭き上げるような単純作業の時は、何も問題ないのですが、お酒を作りまくっている、満席で超忙しい時にずっと話かけてくる人がいます。

バーテンダーは、お酒のレシピと提供順番、スタッフへの指示内容等、様々なことを考えながらカクテルを作っています。
バーテンダーの目線をみていただければわかると思いますが、目線がずっと動いているはずです。

各テーブルの飲み物の減り具合、エアコンが寒くないのか、トイレの頻度が上がっているが、体調が悪くなっていないのか等、全てのお客様の行動を常に見ています。
その上で、カウンターのお客様の話を聞いてます。
それが仕事ですし、プロなのでしっかり対応したいと思っています。
ですが、ぶっちゃけ限界があります。
だいたい「なるほどー」「そうなんですねー」とか回答している時は、話なんて聞いてません。
「ということはーーーーー」と話を伸ばしている時も、口では回答しながら、別のことを考えています。

せっかくご来店いただいているので、話を聞きたい気持ちはめちゃくちゃありますが、無理なものは無理です(笑)。
なので、バタバタしている時は、少しだけ御配慮いただければ幸いです。

次回も、お店側が困ってしまうお客様について書いて行こうと思います。

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