リサーチャー 本間恵理
「本物の着物好きは、●●まで見たがる」が通説
みなさんは普段、和服に触れる機会はありますか?
私自身は、着物を着る機会は全くありません。これまで着た機会といえば、一度きり。兄弟の結婚式くらい。成人式では振袖を着ませんでした。というのも、私の地元は雪国なので、雪が積もる1月に成人式を行わず、お盆の帰省の時期に合わせて8月に行われるため、夏の暑い時期に振袖という発想はありませんでした。
普段は着物を全く着ない私ですが、眺めたり、お話を聞くことは大好きです。有難いことに、毎日のように着物を目にする機会に恵まれています。
それは「演歌」の世界。実は私は、20代の頃から演歌・歌謡曲の番組のリサーチャーとして携わっているため、歌手の皆さんとご一緒させてもらうことがあります。写真や画面を通して見る平面の着物ではなく、すぐ目の前で、細かい柄や帯や貴重な後ろ姿まで目に触れる機会があります。
この番組の視聴者の中心層はシニア。中でも、女性ファンの場合、歌はもちろん、歌手の方が身に着けている「着物」にも注目しています。
そのため番組のスタッフも、女性歌手の方が登場すると着物をじっくり見せていただくよう意識しています。私の周りでは「本物の着物好きは、帯まで見たがるもの」というのが通説です。
また、本当に着物が好きな人は、仕事で着る訪問着よりも、普段着の着物が一番おしゃれだと聞きました。決して派手な着物じゃなく、昔の人は地味な着物を普段着にしていました。それが粋だったんでしょうね。
着物を美しく見せるコツ
ドレスやシャツのように膨らむ生地と違って、着物は正面から見える面積が少ないのが特徴です。特に歌手の方は片手にマイクを持つため、既製品の着物だと、せっかくの柄が隠れてしまうこともあります。そのため、職人さんにお願いして着物を作ってもらったり、普通では考えられない部分にポイントとなる柄を入れてもらったりすることもあるそうです。昔は着物に合わせて帯も振袖も作ってもらっていたそうですが、今は職人さんも少なくなりました。
きれいな金糸を作る職人さんも、べっ甲のかんざしを作る職人さんも、今では希少な存在に。でも、手作り人形の世界なら、それが表現できます。
帯、裏地まで好きな時に眺められる着物
着物に少しでも興味のある方に、ぜひ手に取ってほしいのがこの「着物ドールリウム」。
日本の古き良き伝統や文化を持つ美しい和紙人形(着物ドール)と、流行中のハーバリウムのコラボレーション。
今回、私が実際に使ってみたのは、飛沫防止ティーカップカバー。
見た目はまるで「着物ドレス」のようですね。
注目してほしいのが、このスカートの裏側。まるで着物の裏地のように、可愛い柄が入っています。実はこの裏地にはアルミ素材が使われ、蒸気や水滴がついても滲むことがなく、拭いて保管しておけば繰り返し使えました。
食卓のお椀だけでなく、ティータイムにコーヒーやお茶が冷めないよう被せておくのもいいですね。帯の部分には漆喰和紙を使用。ちょうど手で触れる部分が抗菌・殺菌効果があるので助かります。
「本物の着物好きは、帯まで見たがるもの」その言葉を裏切らないくらい、この「着物ドールリウム」は着物好きの人が着目する細かい部分にも、美しく寄港的な仕掛けを施しています。
特別なお膳では、思い切り明るい色の「着物ドールリウム」を。
そして日常の食卓では、普段着の着物を楽しむように、地味な「着物ドールリウム」を使ってみてはどうでしょう。それもまた、粋なのかもしれません。
今回ご紹介した商品は、「ショッピングサイト あれこれマルシェ」にて、ご購入いただけます。
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