【本と共に学ぶ私の日本の旅 最終回】京都は私にとって手強い存在

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2021/05/01

【本と共に学ぶ私の日本の旅 最終回】京都は私にとって手強い存在

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京都は私にとって「手強い」存在

みなさんは京都府にどんなイメージをおもちだろうか? お寺や神社が多い、日本らしい町並み、はんなり、舞妓さんなどあらゆる言葉が思い浮かぶと思う。

しかし私が京都から連想するワードといえば「手強い」である。

理由はいくつかあるが、第一に京都の街は非常に入り組んでおり、なおかつ通り名がいくつもある。左に曲がったら丸太町通(まるたまちどおり)で、この道を右折すると三条通りで……などと言いながらくり返し覚えた記憶がある。

京都府京都市の嵐山に「レストラン嵐山」というお店がある。そこには京都の縮図が載った資料が置いてあるため、行くたびに何枚かもらっていた。そして帰宅後、京都の通り名ごとにハサミで切りとり、ノートに貼りつけていたのを思い出す。

第二に京都にはとんでもない数のお寺や神社があるため、他の県の勉強をするよりも手強かった。

2019年に文化庁が国宝の指定件数を調べたところ、保有数が多かった県は東京都、京都府、奈良県であることが判明。数値であらわすと、全国の国宝の64パーセントがこの3県に集まっているそうだ。
(参考:https://mainichi.jp/articles/20190923/ddl/k29/040/272000c

あくまで一例だが三十三間堂や北野天満宮、東寺などは全て国宝の寺である。ほかにも、例を挙げようと思えばいくらでもピックアップできるくらいにはキリがない。

楽しくインプットできた!現役バスガイドの書籍

バスガイドとして京都をご案内する際は、とてつもなくプレッシャーを感じる。なぜなら高速道路を抜けて京都の街に入った瞬間から、お話しすることが膨大にあるからだ。(余談だが京都は交差点名にも深い由来があるため、たとえ渋滞していてもネタになる)

これは持論だが、仕事で必要な勉強をイヤイヤやっていても身にならない。とにかく楽しくテンポよく覚えることが大切だと思う。

ましてや小難しくて眠くなってくるような参考書を読んだところで、あまりタメにならない。そう思った私は徹底的にリサーチし、京都について楽しくインプットできそうな本はないかと探した。

その結果見つけ出したのが「右手をご覧くださいませ」という本である。

この書籍を監修しているのは、京都府に営業所を構えるヤサカ観光バス株式会社。つまり現地のバスガイドさんが筆をとった究極の”京都本”である。実際に同業者の間で流行した本で、先輩や同期などもこぞって読んでいた。

肝心の中身は京都のガイドさんが監修しているだけあって、非常に分かりやすい。面白いのは、一般的な文体ではなくガイドが話している時のような口調で書かれている点。「右手をご覧くださいませ」という言葉をよく使っていた身としては、楽しくインプットできた。

また、一般の人がこの本をおともに京都を旅するのもいいと思う。仮に京都の観光地を見学している最中に疑問が浮かんでも、こちらの書籍をひらけば大抵のことは解決できる。それくらい中身がぎゅっと詰まった本である。

たまにはスマホではなく、本を使って調べてみませんか?

スマホがあれば、好きな人のSNSを簡単に調べられるし、おしゃれなカフェも見つけられる。確かに情報収集をするのに便利なツールであることは間違いない。しかし、親しい友達や恋人といるのにスマホの画面ばかり見ているのはどうだろう(あくまで個人の意見である)。

ここでひとつ考えがある。たまにはスマホをしまってガイドブックを広げてみてはいかがだろうか? 旅行ブックを片手に家族や友人、恋人とコミュニケーションをはかれば、より一層おたがいの距離がちぢまると思う。

神埼寧

神埼寧

かんざき ねい

味噌の国・愛知県出身、神奈川県在住。9歳の頃から現在まで、物書きになるべくがむしゃらに文章を書き続けている。かっこよく言えばさすらいのデイドリーマー、客観的に見ると向こう見ずな性格。以前はバスガイドとして働いていたせいか、喋り方が独特だと言われがち。現在はフリーライターとして広範囲にわたり活動中。特に取材案件や企業のブログコンテンツ作り、小説の執筆などに注力している。趣味は食べること、あとはお寺や...

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