【英語への情熱 第6回】フリーランス通訳はどうやって仕事を得ているか?—「自己紹介」こそがキャリアの基本

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語学

2021/03/05

【英語への情熱 第6回】フリーランス通訳はどうやって仕事を得ているか?—「自己紹介」こそがキャリアの基本

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私にはユニークな科学雑誌が売りの日本の出版会社に英語主任研究員として勤務していた時期が7年間近く有りました。いつものように遅くまで残業(土日なく働いていましたので、当時からワーカホリックですね)していたある日、国際電話が入り、成功を収めていた実業家の知人から海外関連プロジェクトをスタートするので手伝って欲しいと言われ、根っからワクワクしたいタイプの私は「はい! やります!」と両手を挙げて以来、フリーランスの道まっしぐら。実務翻訳者、会議通訳者をメインに国内外を思い切り飛び回る生活を送ってきました。

この連載を執筆している現時点(2020年夏)では location independent(場所にとらわれない)キャリア、つまりはwi-fi環境さえあれば、どこでもいつでも仕事が可能となる“オンライン”「遠隔」キャリアを強化し始めています。世界がこれだけ実に色々な形でモバイルになっているのですから、仕事が国境を軽々と越えてプロジェクト単位で進んでいく、それに合わせてヒトももっとモバイルになっていく時代が既に到来し、「テレワーク」「モバイルワーク」がキャリアの選択肢として当たり前のことになっていくと思います。グローバルなオンライン環境で、異なる国籍や人種が共通言語として使うのはやはり「英語」です。時代と共に進化していく「仕掛品」の自分を最適な形で発信していくためにも、最も効果的な英語自己紹介の準備と習得は、グローバルコミュニケーションでのまさにABC、第一歩と確信しています。

フリーランスは英語自己紹介作成も仕事のうち!

ところで、余り知られていないかもしれませんがフリーランス通訳はどうやって仕事を得ていると思いますか? 多くの場合、通訳エージェントと契約し、エージェントがプロジェクト単位でクライアントと通訳者をつなぐ役目を果たし、プロジェクトが上手くいくようにサポートしてくれます。

または、ベテラン(一般的には10年以上を指すと思います)の場合、国内外のクライアントから直接の依頼が入る割合が高くなりますので、プロジェクトについて依頼を受けて、コミュニケーションを取りながら進めていきます。特に新しいプロジェクトでは、エージェントやクライアントが新規でない場合でも「プロジェクトに見合う資格と経験」をはっきり示した英語のCurriculum vitae (CV)(これを私はビジネスでの「自己紹介文」と捉えています)の最新版を求められることはしょっちゅうです。いくら実力や経験が有っても、何もせずに受け身のままでスケジュールが勝手に埋まっていくものではありませんから、CVの更新をこまめに行い、いつプロジェクトの打診が入っても対応できるようにしています。どんなオファーも可能な限り、前向きに何でも受ける尽きないハングリーさが、どんなキャリアにも求められると信じています。

そして、これだけテクノロジーが進歩しているのですから、様々なスキルも昨年のまま進歩も更新もなしというわけにはいきません(このことは、社内、社外で様々な研修を受講する機会の多いビジネスパーソンも同様ですよね)。プライベートでも、例えば料理で新しい素材やレシピを試す、旅行先で(リスクは避けつつ)どんな所にも出かけて行き、思い切り五感で受け止める、というオン・オフ共にいつもフレッシュな気持ちを持ち、1日に24時間では足りない気持ちで毎日を送る。受け身で生きるか、前向き(前のめり?)か、そういうライフスタイルそのものが自己紹介にも自ずと反映されていくと思います。魅力的な自己紹介は魅力的なライフスタイル有ってこそ。その「魅力的」という定義は人それぞれですから、つまりは「個性的」と言い換えても良いかもしれませんね。

(次回は2021年3月12日(金)の予定です)

印田 知実

印田 知実

いんでん ともみ

上智大学文学部英文科卒業。外資系銀行、エアラインの役員秘書を経て、中近東(バーレーン)勤務。湾岸戦争直前に帰国翌日に元防衛庁統合幕僚会議議長の私設通訳兼秘書となる。一方で平成3年に有限会社メドフェインターナショナル設立。各国語の通訳、翻訳を中心に、語学人材を派遣する委託業務も行なう。自ら通訳(マーケティング、医学/製薬、製造、官公庁、アカデミック等、分野を問わず)、翻訳にて、国内外を飛び回る傍ら、...

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