【英語への情熱 第2回】英語習得はやっぱり「継続こそが力なり」

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語学

2021/02/05

【英語への情熱 第2回】英語習得はやっぱり「継続こそが力なり」

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「み~んな悩んで大きくなった!」

今まで本当に数多くの英語学習者(小、中、高、大学生からビジネスパーソン、リタイアされた方まで)に教える機会を頂いている貴重な出逢いの中で、私が一番大きく確信を得たことは、まさしくこの言葉「継続こそが力なり」に集約されています。学校でも習うこの黄金律ですが、私たちの人生のあらゆる場面で、繰り返し何度もその正しさが証明され、皆さんも経験の中で「続けてきてヨカッタ!」と実感されていることが有るのではないでしょうか? それでは「継続」を大前提として、どういうやり方をすれば「最小努力で最大効果」が得られるのか見ていきましょう。

この万人の切なる願いを私なりに解釈しますと「最小努力」=コツコツ小さな努力(努力が一番「少ない」のではなく、単位として一番「小さい」努力)によって「最大効果=自分が思うままの夢に到達する」となります。

ところで話は変わりますが、どうして「悩むことが成長につながるのか」、もし読者の方でお悩みの方がいらっしゃいましたら、これからお話したく、またまた時計の針をかなり戻させてください。私の英語の学習法がようやく確立した高校時代にタイムスリップします。

入学早々、一年生から大学受験が全ての中心で、学校でも自宅でも勉強が無味乾燥に思えていました。どの教科も詰め込む量が圧倒的に多く、先生たちも生徒たちも学びそのものを「楽しむ」という余裕が全くなかったと今は理解できますが、とにかく「ツマラナイ」! 家に帰ると「鍵っ子生活」(昔の言葉かもしれませんが、両親が共働きのため、自宅の鍵を持ち歩き、帰宅時にはその鍵を開けて入る子供)が待っており、中学時代の運動量が一気に下がる一方、体重計の針が一気に跳ね上がり、ウェスト72cmから細くなることはなく、食欲に任せてよくかつ丼やドーナッツを食べていました。あのままでしたら10代でメタボ(メタボリック症候群)まっしぐらだったと思います。夜にごはんを山盛り平らげては、勉強のストレスでまたポテトチップスに手を伸ばすという、青春を謳歌しているはずの私の高校生活は、食欲だけがますます旺盛で学習欲が見事に減退するという実に楽しくない悩み多き「暗黒時代 (Dark Age)」になっていました。

それに追い打ちをかけるかのように、中学校であれほど楽勝だった英語のリーダーの教科書が入学した途端に知らない単語だらけになり、辞書を引いても腑に落ちず、理解が不十分なまま、授業はお構いなくどんどんと進んでいきました。出だしから理数科目の出来がにわかに怪しくなっていき、文系重点科目、頼みの英語をまずは真剣にどうにかしなければ、私のウェストだけがストレスと共に順調に成長していくであろうことは明らかだったのです。

ある日、意を決して、どうして英語が「すっごく」難しいと感じるのか、その原因と正直に向き合うことから、私の英語力「V字回復」作戦が始まりました。切実な悩みは何か? まずは三省堂CROWNリーディングの教科書がまともに読めないことはショックであり、授業がイチバンキツイと感じていました。分析した結果、

 

1. 文の構造がきちんとつかめていないところが有る(文法力)

 

または

 

2. 語意(文意)がわからないか、単語の知識(語い力)が不足している

 

のどちらかのケースが圧倒的に多いと悟りました。だったらまずはそこを徹底的に補強しよう! というのが私の作戦でした。来る日も来る日も文法書を繰り返し読み、そこに出てくる単語、熟語を一つ残らず覚えていくという、地道な日々が始まりました。

こうした弱点を補強し、英語のインプットを曲がりなりにも続けたことで、およそ1年後、2年生になる頃までには、「どうにかしなければ!」と悲壮感に満ちた意識改革から始まった作戦はかなりの成果を収め、連載の第1回でお話しましたように、「二川先生」を打ち負かすほどの(先生は全科目においてダントツでしたが)英語力をつけることができ、私の英語に対するストレスと自信のレベルは、弾みをつけながら反比例曲線をキレイに描いていったのです。

英語をストレスと感じる方は、まずはその原因を探ること、そして本当に「どうにかしなければ」と願い、作戦(計画)を練って、コツコツとインプットを続けることを強くお勧めします。継続しているうち、どこかの時点で今度は不思議なことに何かしら良いことが起こってきます。「小テストの点数が良かった。映画のセリフが少し分かった!」くらいの小さな成果(small win)から始まるかもしれませんが、これが数か月、数年と続けているうちに、自分だけでなく周囲の家族や友人、同僚からおやっと気づかれ、いつの間やら頼りにされ、しまいに多くの方から賞賛されるようになる頃には「自他共に認める英語の達人」となっていることでしょう。

このように最初はストレスから始まるような「ネガティブ」な体験すら、そこで踏ん張って、しばらくコツコツ継続するうちに「ポジティブ」な体験のほうが増えて来て、「キャー楽しい!」「わ~ウレシイ!」(こうやって、私はいまだによく感動しています)となればしめたものです。そしてこれは英語のような語学、習い事やスポーツなどに限らず、あらゆる対象において、大小の「成功体験」が自分のカラダとアタマに体得され、蓄積され、揺るぎない自信となった時に、それを大きな糧として人生そのものも好循環に転じていくのだと思います。

私の終わりなき英語の旅は、連載第1回でもお話しましたように、かなりハードな試行錯誤(その後、ぜい肉も試行錯誤で落としましたが……)を繰り返しながら身につけてきたものです。帰国子女や海外留学組、国際結婚派など英語を当たり前に使う環境に恵まれた大学の同級生や友人も多い中で『ど根性ガエル』(1970年代に流行したアニメ、最近では2015年にドラマでリメイクされました)の如く、日々フントウ(英語では struggleと言いますが)していた高校生の頃が、ついこの間のように思えるのも不思議なことです。

(次回は2021年2月12日(金)の予定です)

印田 知実

印田 知実

いんでん ともみ

上智大学文学部英文科卒業。外資系銀行、エアラインの役員秘書を経て、中近東(バーレーン)勤務。湾岸戦争直前に帰国翌日に元防衛庁統合幕僚会議議長の私設通訳兼秘書となる。一方で平成3年に有限会社メドフェインターナショナル設立。各国語の通訳、翻訳を中心に、語学人材を派遣する委託業務も行なう。自ら通訳(マーケティング、医学/製薬、製造、官公庁、アカデミック等、分野を問わず)、翻訳にて、国内外を飛び回る傍ら、...

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