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【ワインのたしなみ 第6回】「フロマージュとのマリアージュってどういう意味ですか?」

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酒と料理

2022/04/14

【ワインのたしなみ 第6回】「フロマージュとのマリアージュってどういう意味ですか?」

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「おいしい!」から始める、毎日をちょっとだけ楽しくするワインのたしなみ~ワインに恋して、Happyになる~

Q. 「フロマージュ」との「マリアージュ」ってどういう意味ですか?

 

A. フロマージュ(fromage)とはフランス語で「チーズ」のことで、マリアージュ(mariage)とは「結婚」のこと。フロマージュはワインのお供に最適な定番アイテムとして知られています。

 

フランス料理店で、メインを楽しんだ後に「デセール(※フランス語でデザートのこと)の前にフロマージュはいかがですか?」と聞かれることがあります。

食事と共に楽しんでいたワインが少し残っているときに、チーズがあれば、また違ったマリアージュを楽しむことができ、幸せな時間が倍増します

ワインと同じようにチーズの世界はとても奥深く、楽しみかたは無限大。しっかり学ぶのは大変かもしれませんが、ちょっとした基本を知っておくだけで、食やワインが更に面白くなります

瀬川のオススメ!

シャトー・リューセック (Château Rieussec)

・生産者:シャトー・リューセック (Château Rieussec)

・産地:フランス ボルドー地方

このワインはチーズ全般との相性はもちろん、ピリッと塩味の効いたブルーチーズとのペアリングは最強です。

重厚な赤ワインで知られるボルドー地方ですが、実は「ソーテルヌ」と呼ばれる甘口ワインの産地でもあります。こちらは「貴腐ワイン」と言われる、貴腐菌という特別な菌が作用したブドウで造られたワイン。いざ体験すると、複雑なアロマとウットリするような甘さが至福の境地にいざなってくれます。

シャトー・リューセックはソーテルヌのトップ生産者の一つで、常に安定した素晴らしいクオリティーとネームバリューを誇ります。ちょっとお値段が……と思った方も大丈夫。セカンドラベルの「カルム・ド・リューセック」を選べば、比較的リーズナブルなお値段でシャトー・リューセックのスタイルを楽しむことができます。

コラム~チーズの魅力と楽しみかた~

前述したようにチーズをしっかりマスターするのはなかなか大変ですが、でもちょっとしたポイントを掴んでおくだけで、食事やワインが更に奥深いものになります。それらを最大限に満喫するために、押さえておくべきチーズの魅力と楽しみかたをお伝えします。

ポイント①豊富なラインナップを楽しむ

レストランでチーズをオススメされたら、せっかくの機会! 積極的にチーズのラインナップを見せていただきましょう。お店によっては、数十種類ものチーズを取り揃えているところもあり、それらがズラリと並べられるプレゼンテーションは圧巻です。

チーズには次のようにいくつかのタイプがあります。リコッタやマスカルポーネなどのフレッシュタイプ、カマンベールなどの白カビタイプ、ロックフォールやゴルゴンゾーラといった青カビタイプ、エポワスなどのウォッシュタイプ、山羊の乳で作られたシェーブルタイプ、そしてミモレットやコンテで知られるハードタイプなどがあります。

それぞれ使用する乳や乳脂肪率、製法や熟成方法などが異なっていて、その種類は驚くほど多岐に渡ります。

ワイン同様、全てをマスターするのは時間がかかるかもしれませんが、まずはレストランでタイプ別に1種類ずつ頼んでみて、自分のお気に入りを見つけてみると良いでしょう

ポイント②熟成による変化を楽しむ

市場に出回っているチーズには「プロセスチーズ」と「ナチュラルチーズ」があります。

そして、食に少しでも興味がある皆さまに選んでほしいのは、だんぜん後者です。なぜならば、ナチュラルチーズは乳化させずに様々な微生物を生かしているため、ワインと同じように熟成による風味の変化を楽しむことができるからです。

熟成によってチーズがどう変わっていくのかは、そのタイプや種類によっても異なりますが、大抵のチーズは複雑味とコクが更に増し、より奥深い味わいになっていきます。

独特のアンモニア臭が強くなることもありますが、これがまたツウにはたまらない風味で、慣れてくるとクセになります。

ナチュラルチーズを購入したら、少し日数をかけて、熟成を意識して味わってみてください。きっと外観や香り、そして味わいにおける変化が感じられるはず。

また、温度帯によってもチーズの状態は変わりますが、冷蔵庫から出したばかりの状態よりも、やや常温にもどしたほうが、熟成チーズならではのリッチな風味が引き出されます。実験してみて、自分にとってベストな食べごろを見つけてみてください。チーズもワインも“熟成の魅力”が分かるようになれば、あなたはカンペキな大人女子です!

ポイント③マリアージュを楽しむ

チーズとワインはマリアージュのベストパートナーとして知られています。チーズを味わうときはぜひ、色々なワインと合わせてみて、その至福のハーモニーを楽しんでみてください。

特に相性がいいと言われているのは、貴腐ワインやアイスワインといった甘口のワイン。チーズはドライフルーツや蜂蜜のような甘い食材との相性が抜群なので、ワインも甘口のものを選べば、ほぼ間違いはありません。

特に、ロックフォールとソーテルヌのマリアージュに代表される、ブルーチーズと極甘口ワインの組み合わせは抜群です。

チーズのピリリと引き締まった塩味とワインのトロリと濃縮した甘味が口中で合わさったとたん、今までにはなかった異次元の風味が生まれるから不思議!

ブルーチーズが苦手な方でも、その魅惑的なハーモニーに病みつきになってしまう人も多いのだとか。一度体験したら止められなくなる魔性のマリアージュを、是非お試しあれ。

 

いかがでしたか? 「バラエティに富んでいること」「熟成によって変化すること」そして「マリアージュによって楽しみが倍増すること」……今回ご紹介したチーズの魅力になりますが、実はこれらはワインの魅力とも通じる部分。チーズとワインは共通点がとても多く、それこそ両者が切っても切れない関係である所以でしょう。ワインだけでなくチーズも一緒にマスターすれば、鬼に金棒です。

(記事は木曜に更新します。次回は2022年4月21日(木)配信予定です。)

瀬川 あずさ

瀬川 あずさ

せがわ あずさ

仙台市出身。聖心女子大学卒業後、施工会社の秘書を務め、多くの飲食店のリーシングや施工業務に携わる。その後、趣味が高じてワインや日本酒、食に関する様々な資格を取得。その資格を活かし、記者・ライター業、飲食コンサルティング業などに従事する。2014年、食に特化したリレーションサービスを提供する株式会社食レコの代表取締役に就任。また2020年には、人材紹介や翻訳サービスを行うレピュニット・ラボ合同会社を...

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