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【ワインのたしなみ 第4回】「ボルドーワインってどんなワインですか?」

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酒と料理

2022/02/24

【ワインのたしなみ 第4回】「ボルドーワインってどんなワインですか?」

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「おいしい!」から始める、毎日をちょっとだけ楽しくするワインのたしなみ~ワインに恋して、Happyになる~

Q. 「ブルゴーニュ」ワインと比較される「ボルドー」ワインとは、どんなワインですか?

A. フランスを代表するワイン産地ボルドー地方で造られる、骨格のしっかりした重厚感あふれるワインです。

前回ご紹介した「ブルゴーニュ」地方と共に、フランス二大銘醸地として人気を誇る偉大なワイン産地が「ボルドー」地方。いわゆる「フルボディ」と言われる、骨格がしっかりしたタイプの赤ワインで知られる銘醸地です。

ワインのクオリティの高さはもちろん、生産規模も大きく、質・量ともに世界に誇れるワイン産地と言えるでしょう。後にご説明する「5大シャトー」などの高級赤ワインが有名ですが、実はカジュアルなタイプや爽やかな白ワインなど、気軽に楽しめるラインナップも豊富。

高級ワインで知られる著名な生産者が「セカンドラベル」、「サードラベル」と呼ばれる、ややリーズナブルなラインを造っていることもあります。また「ソーテルヌ」と言われる甘口ワインも造られているので、デザートワインが好きな方にもハズせないエリアです。

瀬川のオススメ!

シャトー・カロン・セギュール サン=テステフ・ド・カロン・セギュール(Château Calon Segur  Saint-Estèphe de Calon Segur)

・生産者:シャトー・カロン・セギュール (Château Calon Segur)

・産地:ボルドー地方

バレンタインシーズンになると、しょっちゅう目にするのが、ハートのラベルで人気を博しているシャトー・カロン・セギュール。メドック地区の格付けで3級に定められているサン・テステフ村の著名なワインです。

こちらは同シャトーが造る「サードラベル」と呼ばれるカジュアルなライン。カロン・セギュール所有畑のなかでも樹齢が若いブドウを使用していて、すぐに楽しめる親しみやすさも魅力です。

ハートのラベルだけではなく、味わいにおいても人気格付けシャトーの片鱗が見られる、女性に人気のボルドーワインです。

コラム~これだけはおさえておきたい「ボルドーワイン」の特徴

ボルドーワインの特徴を掴むには、相反する個性と魅力を持っているブルゴーニュワインとの相違点を探るのがオススメ。ブルゴーニュワインとの比較も交えながら、ボルドーワインを特徴づける3つのポイントをご紹介します。

特徴①“シャトー”が生む偉大なワイン

ボルドーワインのエチケット(=ラベル)を見ると、ほとんどのワインには「Château ○○」という記載がなされています。シャトー(Château)というのは直訳すると「お城」のこと。ワインの世界においてはワイナリーそのものを指し、特にボルドー地方で多く使われます。

前回、ブルゴーニュワインのエチケットには村名や畑名といった産地名が大きく表記されるとお伝えしました。しかし、ボルドーにおいては、基本的には造り手であるシャトー名がクローズアップされているのが特徴です。

ボルドーワインを代表する「五大シャトー(※)」の1つに数えられる「シャトー・マルゴー」や「シャトー・ラトゥール」といったワイン名を聞いたことがあるかもしれません。こうした名門シャトーに足を運んでみると、そこはまさしく荘厳なお城のような佇まい。ボルドーの大規模生産者は貴族や大企業であることが多く、それゆえ設備もダイナミック。造られるワインも骨格と威厳があるスタイルとなります。

※五大シャトー:1855年の「メドック格付け」において最もランクの高い1級に定められたもの。シャトー・ラフィット・ロートシルト、シャトー・ラトゥール、シャトー・ムートン・ロートシルト(1973年に2級より格上げ)、シャトー・マルゴー、シャトー・オー・ブリオン(所在地はメドックでなくグラーヴ)の5シャトー。

シャトー・ラトゥールの風景

 

特徴②ブレンドが生む魔法

前回のコラムでブルゴーニュワインは単一品種で勝負するとお伝えしましたが、ボルドーワインは複数品種をブレンドするのが特徴です。

偉大な赤ワインを生む、特に重要な黒ブドウは「カベルネ・ソーヴィニヨン」と「メルロー」。そのいずれかをメインにいくつかの品種をブレンドさせることで、味わいに複雑味をもたらし、シャトーならではのスタイルを確立させます。

一概には言えませんが、カベルネ・ソーヴィニヨンという品種を主体にすると、タンニン(=渋み成分)豊かなたくましいワインが生まれ、メルローを主体にすると、滑らかなタンニンを持つ柔らかいワインが生まれます

また、ブレンド比率は造り手の裁量に任されるため、そこにシャトー特有の個性が加わります。とはいえ、いずれのワインも力強い色調や凝縮感ある果実味は共通して感じることができ、熟成させて存分に楽しめるポテンシャルに満ちたスタイルとなります。

 

アプローチ③“左岸”と“右岸”をおさえておけばボルドー通!

ボルドーワインにおいて「左岸(さがん)」や「右岸(うがん)」という言葉を使えるようになったら、あなたはなかなかのボルドー通と思われるでしょう。

ボルドー地方にはジロンド川、その上流のドルドーニュ川やガロンヌ川と呼ばれる大河が流れていて、流れる川のどちらの岸にワイナリーがあるかによっても、個性が異なると言われています(地図参照)。

基本的に左岸はカベルネ・ソーヴィニヨンに適した土壌で、ワインもこの品種主体のものがよく見られます。

一方右岸ではメルローが良く育つため、この品種主体のワインが多く造られます。

品種以外にも左岸と右岸にはそれぞれ違った特徴があります。「五大シャトー」に代表されるように、左岸は19世紀に決められた「格付け」で認められた由緒正しいシャトーが長年に渡り人気を誇っていますが、右岸はそれほど歴史や伝統に縛られません

例えば「ルパン」や「ペトリュス」のように、格付けはなされなくても注目を集め、価格が高騰し一躍有名になった、“シンデレラワイン”を造る革新的シャトーも見られます。

 

いかがでしたか? 産地の特徴を少しでもつかんでおくことで、会話の幅もぐっと広がっていきます。エレガントなブルゴーニュワインに加え、骨格と奥深さを持つボルドーワインを語れるようになったら鬼に金棒。シンデレラへの近道です。

(記事は木曜に更新します。次回は2022年3月3日(木)配信予定です。)

瀬川 あずさ

瀬川 あずさ

せがわ あずさ

仙台市出身。聖心女子大学卒業後、施工会社の秘書を務め、多くの飲食店のリーシングや施工業務に携わる。その後、趣味が高じてワインや日本酒、食に関する様々な資格を取得。その資格を活かし、記者・ライター業、飲食コンサルティング業などに従事する。2014年、食に特化したリレーションサービスを提供する株式会社食レコの代表取締役に就任。また2020年には、人材紹介や翻訳サービスを行うレピュニット・ラボ合同会社を...

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