. . .
【ワインのたしなみ 第3回】「ブルゴーニュワインってどんなワインですか?」

New

酒と料理

2022/01/27

【ワインのたしなみ 第3回】「ブルゴーニュワインってどんなワインですか?」

この記事をシェアする

  • Twitter
  • Facebook
  • Line

「おいしい!」から始める、毎日をちょっとだけ楽しくするワインのたしなみ~ワインに恋して、Happyになる~

Q. 先日飲んだ「ブルゴーニュ」のワインが美味しかったです。どんなワインですか?

A. フランスを代表するワイン産地ブルゴーニュ地方で造られるワインで、エレガントなスタイルが特徴です。

ワインをマスターしたいと思ったら、主要な産地とその特徴を最低限覚えておくのがオススメ。特におさえておきたいのはフランスの二大銘醸地であるブルゴーニュ地方とボルドー地方です。

中でもブルゴーニュワインは、繊細かつエレガントなスタイルで世界のワインラヴァーを魅了していて、女性にも絶大な人気を誇ります。そのラインナップは、「ロマネ・コンティ」に代表される超高級ワインから、私たちが気軽に楽しめるカジュアルなタイプまで実に多彩。

ぜひ、様々な機会にブルゴーニュワインを味わって、その美しさと奥ゆかしさに酔いしれてみてください。

瀬川のオススメ!

ルイ・ジャド ブルゴーニュ ルージュ クーヴァン・デ・ジャコバン(Louis Jadot Bourgogne rouge Couvent des Jacobins)

・生産者:ルイ・ジャド(Louis Jadot)

・産地:シャンパーニュ地方

ブルゴーニュの歴史ある造り手、ルイ・ジャド社による親しみやすい赤ワイン。ピノ・ノワールというブドウ品種を使い、エレガントかつ洗練された味わいに仕上げているのが特徴です。

外観は鮮やかなラズベリーレッド。赤い小さな果実を思わせるフルーティな香りとバラのようなフローラルな香りが、心地よく広がります。タンニン(渋み)は比較的おだやかで、伸びやかな酸が心地良いバランスを形成。若いうちから充分に美味しい仕上がりとなっています。

ローマ神話の酒神「バッカス」が描かれたエチケット(étiquette:ワインのラベル)も印象的です。

コラム~これだけはおさえておきたい「ブルゴーニュワイン」の特徴

ブルゴーニュワインが好き! と語るのならば、ブルゴーニュならではの個性をしっかり掴んでおきたいところ。今回はブルゴーニュのワインを特徴づける3つのポイントをご紹介します。

特徴①単一品種で勝負!

ブルゴーニュ地方のワインの特徴として分かりやすいところは、単一品種のブドウから造られるということ。これは複数品種のブドウを混ぜてワインを造るのが主流のボルドーとよく対比される部分です。

ブルゴーニュでは赤ワインには「ピノ・ノワール」、白ワインには「シャルドネ」というブドウ品種を主に使いますが、それらがブレンドされることは殆どなく、単体でワインになるのです。

例えば、世界のワインラヴァーを虜にしている最高級赤ワイン「ロマネ・コンティ」はピノ・ノワール100%、最高級白ワイン「モンラッシェ」はシャルドネ100%で造られています。

実のところ、ブドウをブレンドしてワインを造るほうが、不作だった年にリスク回避ができるのですが、ブルゴーニュではそれを行いません。それだけピノ・ノワール、そしてシャルドネという品種が単体で魅力的であり、造り手もこれらのブドウに敬意を払っているのでしょう。

こうして出来上がったブルゴーニュワインは品種個性にその土地ならではの特性が映しだされた、美しく凛とした味わいとなるのです。

特徴②「テロワール」第一主義

使われるブドウ品種がほぼ決まっているとなると、ブルゴーニュワインに差別化をもたらす要素として「土地の個性」が重要になってきます。

実はブルゴーニュワインは「テロワール」(terroir)をとても大切にすると言われます。テロワールとは、気候や土壌や造り手の気質などを含む、長い歴史の中で育まれてきた地域性のこと

ブルゴーニュはとても複雑な土壌構造で、たとえ隣同士の畑でもまったく違った個性を見せることもあります。そのため、細かく土地の区画分けがなされていて、どこで造られたワインかが一目で分かるようになっているのです。

ブルゴーニュワインのエチケットをよくよく見てみると、村や畑といった地名が大きく表記されていますが、それが広域の地方名(=Bourgogne)なのか、村名(=Gevrey-Chambertin、Chambolle-Musignyなど)なのか、畑名(Chambertin、Musignyなど)なのかをちょっと検索してみてください。

実はその表記によって、ワインの「格」が全く変わってきます。栽培エリアが小さく限定されているほど、その土地の個性をより楽しめる、より高級なワインだと言えるでしょう。

ここでブルゴーニュワインのエチケットの見方をお伝えします。まずは地方名。Bourgogne「ブルゴーニュ」と書いています。

次は村名。Chambolle-Musigny「シャンボル=ミュジニー」と書いています。

そして最後に畑名です。Musigny「ミュジニー」と書いていますね。

アプローチ③キーワードは「エレガント」

ブルゴーニュワインの魅力は沢山ありますが、第一に挙げられるは、唯一無二のエレガントさだと言えるでしょう。

シャルドネから造られる白ワインは繊細なタイプからふくよかなものまで様々ですが、どのワインも凛とした美しい酸とミネラルを失わず、清らかさの中に複雑味を感じます。赤ワインはタンニン(=渋み)が穏やかでその分イキイキとした酸味を持ち、余韻に滋味深い旨みをもたらします。また熟成したときに感じる、トリュフのような熟成香は官能的ですらあります。

このように、一杯のブルゴーニュワインの中には様々なアロマや味わいの要素が凝縮されていて、その魅力はなかなか一言では語りつくせません。テロワールを育んできた長い歴史と造り手の愛情が詰まっているから、単純明快にはなりえないのです。

でも、そのスタイルを何とか端的に表すとすれば「エレガント」という言葉に尽きるのかもしれません。ブルゴーニュワインの価格帯は様々ですが、カジュアルなものでも、いいお値段のものでも、それを味わっているだけで、背筋が伸びるような気持ちになれます。

奥深くて凛々しく、それでいて清々しさをも兼ね備えた品格は、他のどんなワインもなかなか真似できない、ブルゴーニュの魂なのです。

 

いかがでしたか? その産地ならではのワインのスタイルや特徴を少しでも掴んでおけば、その楽しみはぐっと広がります。ブルゴーニュワインを少しずつマスターしながら、日々精進していれば、ブルゴーニュワインのような、エレガントさが身についてくるかもしれません。その繊細な味わいや奥深さを意識しながら味わうことで、感性が少しずつ磨かれ、思慮深さが備わっていくから……私はそう考えています。

(記事は木曜に更新します。次回は2022年2月3日(木)配信予定です。)

瀬川 あずさ

瀬川 あずさ

せがわ あずさ

仙台市出身。聖心女子大学卒業後、施工会社の秘書を務め、多くの飲食店のリーシングや施工業務に携わる。その後、趣味が高じてワインや日本酒、食に関する様々な資格を取得。その資格を活かし、記者・ライター業、飲食コンサルティング業などに従事する。2014年、食に特化したリレーションサービスを提供する株式会社食レコの代表取締役に就任。また2020年には、人材紹介や翻訳サービスを行うレピュニット・ラボ合同会社を...

SHARE

この記事をシェアする

  • Twitter
  • Facebook
  • Line
  • よしのぶ@趣味と本と英語とウィスキー
  • Facebook